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掲載開始日:2021年11月12日更新日:2022年12月28日
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11月11日から17日までは「税を考える週間」です。
国や地方公共団体は、私たちが豊かで安定した暮らしができるように、いろいろな活動を行なっています。
例えば、社会保障の充実、施設や道路の整備、教育や科学技術の振興など、その活動は幅広い分野にわたっていますが、これらの財源は税によって賄われています。
「税を考える週間」は、私たちの豊かで健康な暮らしを支えている税の仕組みや意義について考えていただくために、毎年、全国的に税に関する広報活動を実施しています。今年のテーマは、「これからの社会に向かって」です。
今年も11月11日から17日までの一週間を「税を考える週間」として、この期間を中心とした11月中に税の役割や税務行政の様々な取組の紹介を行なうこととしています。
税に関する作品展を開催します。是非、多くの方々にご覧いただき「税」について考えていただきたいと思います。
順号 | 開催期間 | 会場名 | 管轄税務署 |
---|---|---|---|
1 |
11月9日(水曜日) ~21日(月曜日) |
宮崎市立図書館 |
宮崎 |
2 |
11月21日(月曜日) ~25日(金曜日) |
県庁本館 |
宮崎 |
3 |
11月11日(金曜日) ~17日(木曜日) |
国富町役場 |
宮崎 |
4 |
11月11日(金曜日) ~17日(木曜日) |
綾町役場 |
宮崎 |
5 |
11月16日(水曜日) ~23日(水曜日) |
イオンモール宮崎 2階ブリッジ |
宮崎 |
6 |
11月11日(金曜日) ~17日(木曜日) |
イオンモール都城駅前店 2階ブリッジ |
都城 |
7 |
11月11日(金曜日) ~17日(木曜日) |
ウエルネス交流プラザ 1階廊下 |
都城 |
8 |
11月11日(金曜日) ~17日(木曜日) |
日向市立図書館 2階展示コーナー |
延岡 |
9 |
11月11日(金曜日) ~17日(木曜日) |
イオン延岡ショッピングセンター 1階ABCマート前特設会場 |
延岡 |
10 |
11月11日(金曜日) ~17日(木曜日) |
サピア日南ショッピングセンター 1階展示コーナー |
日南 |
11 |
11月11日(金曜日) ~17日(木曜日) |
日南市役所 |
日南 |
12 |
11月11日(金曜日) ~17日(木曜日) |
串間市役所 |
日南 |
13 |
11月11日(金曜日) ~17日(木曜日) |
えびの市民図書館 |
小林 |
14 |
11月11日(金曜日) ~17日(木曜日) |
高原町役場 1階待合室 |
小林 |
15 |
11月11日(金曜日) ~17日(木曜日) |
TENAMUビル 2階交流スペース |
小林 |
16 |
11月11日(金曜日) ~17日(木曜日) |
高鍋町役場 |
高鍋 |
17 |
11月11日(金曜日) ~17日(木曜日) |
西都市役所 | 高鍋 |
18 |
11月11日(金曜日) ~17日(木曜日) |
川南町役場 | 高鍋 |
19 |
11月11日(金曜日) ~17日(木曜日) |
木城町役場 | 高鍋 |
20 |
11月11日(金曜日) ~17日(木曜日) |
新富町役場 | 高鍋 |
21 |
11月11日(金曜日) ~17日(木曜日) |
都農町役場 | 高鍋 |
22 |
11月11日(金曜日) ~17日(木曜日) |
西米良村役場 | 高鍋 |
祖父母が喜ぶデジタル確定申告
宮崎市立東大宮中学校3年実広侑馬さん
私の祖父母は、私の家から車で十分ほどのところに住んでいる。私は父と毎週のように図書館へ行くので、帰り道にある祖父母の家へも顔を見せに行くのだが、その時に祖父母が私によく聞いてくることがスマホやパソコンの使い方だ。内容は、雑誌で知ったアプリの使い方やネットショッピングのやり方、迷惑メールの対処法など。スマホやパソコンを使いこなそうと色々なことを聞いてくる。私にも分からなことがあれば、代わりに検索して教えてあげることもある。最近は、機種変更した祖父のスマホの初期設定やデータ移行を私が代わりにしてあげた。
そんな祖父母が、毎年冬休みが明けたころによく聞いてくるのが確定申告のことだ。数年前、パソコンで確定申告書を作るために、祖父母が申告書作成ソフトの使い方について聞いてきた。使い方を教えると、祖父母は手順に沿ってどんどん書類を作っていった。一年分のたくさんの書類を見ながら所得や控除の金額を計算し、パソコンに入力していく。そして出来上がった書類をプリンターで印刷する。あわせて、マイナンバーの通知カードと運転免許証をコピーする。それらを封筒に入れて税務署へ持っていく。この一連の作業を祖父母は当たり前のようにこなしていたが、私にはとても面倒で難しそうに見えた。
ところがその翌年、確定申告の手間が少し楽になった。「マイナポイント」をもらうためにマイナンバーカードを作った祖父母へ、私はオンラインで確定申告書を提出できることを教えてあげたのだ。紙に印刷して税務署へ持っていく必要はなく、スマホでマイナンバーカードを読み取るだけ。祖父母は、税務署まで行く手間がなくなり、還付金が振り込まれるのも早くなった、と喜んでいた。
しかしまだ、書類を作る手間は残っていた。医療費控除を受けるため、病院や薬局でもらった一年分の領収書を集めて表にまとめる、生命保険料控除を受けるために、保険会社から送られてきた書類を用意するなど。提出は簡単になったものの、控除を受けるための作業はまだまだ面倒であったのだ。
しかし、最近私はあることを知った。次回の確定申告からは「マイナポータル」を使えば書類作りも簡単になるという。詳しく調べてみると、一度設定をするだけで、自動で医療費や保険料などのデータが集められて控除額が計算され、申告書に入力されるそうだ。
祖父母にこのことを伝えれば、きっと喜ぶだろう。ポイント目的で作ったマイナンバーカードのおかげで、毎年の確定申告がとても楽になるのだ。私は、年が明け確定申告の季節がやってきたら、祖父母にぜひこのやり方を教えてあげたいと思った。加えて、私が確定申告をする年齢になったとき、どのように便利になっているだろうか。想像すると、とてもワクワクする。デジタル化の進んだ未来での確定申告を、私は楽しみにしている。
「税金のおかげで」
都城市立志和池中学校3年堤福仁さん
僕は、脳性麻痺の病気で、車椅子生活です。そのため、障害児福祉手当と特別児扶養手当というお金を国からもらっています。これは、みんなが一生懸命に働いて国に税金として納めたお金から、いただいたものです。僕はそのお金を、足の装具や歩行するための杖や車椅子等、僕の生活に必要な物に使っています。
僕が成長する度に、足の装具は、毎年新しく作ります。車椅子は、三、四年毎に、新しく作ります。どちらも十万円以上かかり、車椅子は、三十万円以上の費用がかかります。それでも、税金のおかげで、僕は一割負担の支払で済みます。とてもありがたいです。
しかし、僕はついつい、物を雑に扱ってしまう所があります。車椅子に乗っている時、周りをよく見ないで物にぶつかったり、急ブレーキをかけたりしてしまいます。その度に、父や母から、「車椅子は、大切に扱いなさい。この車椅子は、みんなの納めた税金で買ってもらったんだよ。」
と注意をされます。
初めて車椅子に乗った時、自分一人で動きたい時に動けるということに、うれしい気持ちでいっぱいになりました。そんな車椅子生活になって、もう十年経ちます。今では、車椅子が、僕の物であるという事が当たり前になっています。僕が、今こうして生活出来ているのは、たくさんの納税者のおかげでもあると思います。
日本には他にも、僕のような障害者に使われている税金や税金の減免制度等がたくさんあります。調べたら、僕の身近では、自動車税減免、JR運賃の割引、有料道路通行料金の割引、航空運賃の割引、バス運賃の割引、公共施設の使用料、駐車場料金の割引等があります。これも、税金のおかげ、たくさんの納税者のおかげです。
税金は、国民の「健康で豊かな生活」を実現するために、国や地方公共団体が行う活動の財源になるそうです。人は一人では生きていけません。特に、僕たち障害者は、人の手助けが必要です。税金は、社会で生きていくための「会費」だと思います。
僕は車椅子生活で歩くことはできません。それでも、リハビリを頑張って、生活の中で、自分で出来ることを増やして、勉強もして、大人になって、ちゃんと働けるようになります。僕が働いてもらったお金で、税金をちゃんと納めて、国民のために使ってもらいたいです。
感謝感謝
都城市立西中学校1年山並蒼依さん
七月二十四日は、十年前百才の天寿を全うした曽祖母の命日。明治生まれの曽祖母はとても強い女性だったそうだ。夫を早くに亡くし、女手一つで子ども三人を大学まで出した。
熱中症で入院した九十二才までは、一人暮らしをしており、その後、施設に入所した。百才の誕生日から、自宅介護に移行し、祖母と暮らすようになった。
母の里帰り出産のため、曽祖母が亡くなるまでの約三ヶ月間を一緒に暮らした。
「ブゥーウさんがね。」
と、曽祖母の「くまのプーさん」の読み聞かせに、二才の私が笑い転げた記憶がある。
家の周りを散歩するときは、私が手を取って先導した。曽孫と一緒に歩ける喜びだろうか、微笑んでいる写真がある。
弟の誕生を知ると、酸素ボンベを引きながら産婦人科まで行った。亡くなる四十日前のことだ。曽祖母は、涙を流し喜んだ。
私の七五三用の着物の腰上げをするぐらい元気だったのが、次第に食べる量が減り、ベッドに横になっていることが増えた。
「蒼依がいない。」
探し回る母たちの心配をよそに、私は曽祖母のベッドで並んで寝ていたそうだ。その姿が幸せそうで、とても嬉しかったと祖母は言う。
命が尽きようとしているとき、
「ばあばあちゃん、起きて。」
と、私は何度も大声で呼びかけた。枕元には「苦しまないできれいに死んだらいいが。長いこと大変だったね。有難う。感謝感謝」と書かれた紙片が残されていた。
曽祖母が大往生できたのは、生きる気力を失わなかったからだが、加えて社会保障制度に守られていたことも、大きな要因である。
施設に入所できたのは、介護保険サービスがあったから。健康保険では、急な病気でもすぐに診察を受けられ、必要とあらば入院できた。さらに申請すれば高額医療費制度も受けられ、費用負担が抑えられた。
調べてみると、社会保障の財源は消費税であることが分かった。税収が景気の変化に左右されにくく安定しているからだ。
今回の参議院議員選挙では、「増税反対」という言葉をよく耳にした。私も、服や文房具などを買う際に、表示されている価格より支払額が増えてしまう消費税には、損した感じを受ける。更なる増税は反対だった。でも、曽祖母に思いをはせたとき、税金により救われる人がいることに気づいた。社会は助け合う構図になっているのではと考えるようになった。また、自分自身も医療費の分野では助けられていると感じる。
税金を払うことは国民の義務。「義務」というと高圧的な感じがするが、何の財源になっているかを勉強することで、優しい感情も起こる。仕組みをしっかり学び、感謝して生活していきたい。
納税とスマホ社会の未来
延岡学園高等学校3年鈴木彩愛さん
私たち国民には納税の義務が存在する。今年成人を迎える私にもあと数年後には払わなければならない税金が増える。私はそのようにして大人は生活しているのだろうと漠然と思っているが、私のような国民は多いのではないだろうか。しかし、税金に対し、意義や利点について改めて知ることにより、私たちの漠然とした考えは確かなものに変わるかもしれない。そこで、私は現代には欠かせないスマホと税金との連携について考えてみた。
そもそも、私たちは税金の「その後」について理解しているのだろうか。実際、税金で検索をかけてみると税金の使い道についての関連情報が目に留まる。裏を返せば、国民は税金のその後について不安を感じているということになる。どの税金がいつ、どのように使われているか数値化されない、或いはそれを調べなければ見ることができない現状は確かに不安だと思う。私たちが納めた税金は本当に国のために使われるのか、私たちが困った時には助けてくれるのだろうか、特にコロナ禍の現在、私たちは様々な不安を感じているといえないだろうか。そこで社会は私たちが調べなくても税金のその後について理解できるシステム作りが必要だろう。例えばSNSなどで今日はこのような人が税金によって救われました、など小さな情報だけでも知るだけで私も国の力になれた、私のおかげで人助けができた、というような税金が私たちや社会に還元される全貌を一人でも多くの人が見ることができるだろう。
また、昨今納税のキャッシュレス化が進んでいる。現在、法人税や所得税といった国税、住民税や固定資産税といった地方が既に銀行やコンビニATMを利用した振り込みが可能であるが、私はスマホでのキャッシュレス納税に注目したい。実際、私の地元でも徐々にスマホアプリ(PayPay)での納税が進んでいるが、これまでの銀行等を利用した振り込みとスマホアプリ決済とではある決定的な違いがある。それは、ポイント還元機能だ。このポイント還元機能を使った納税は、これまでの税金に対するイメージアップに繋がるのではないだろうか。私たちは納税してポイントがつき、そのポイントが利用できる。国は納税する人が増え、滞納状況も改善されるといったwin-winの関係が生まれる。
スマホ社会と呼ばれる現在、スマホ依存や高齢者などといった機械が苦手な人とのデジタルデバイドなど、悪いイメージもあるが、この社会を上手く利用することで私たちの税金に対する考え方や見方が少しでも変わるかもしれない。国民には納税の義務が存在するからこそ、より多くの国民が税金に対する意義や利点を改めて見つけられるようなシステム作りが今の日本には必要だ。
国税庁の取組等を紹介するページを「税を考える週間」の実施に合わせて更新しますので、是非ご覧ください。
自分のレベルに合わせて楽しく税を学ぶことができる学習コーナーです。中学生及び高校生が書いた税の作文の受賞作品も紹介しています。
県では県税について解説した「県税ハンドブック」を作成しています。
税についての学習にご利用ください。
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