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掲載開始日:2021年11月12日更新日:2023年12月4日
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11月11日から17日までは「税を考える週間」です。
国や地方公共団体は、私たちが豊かで安定した暮らしができるように、いろいろな活動を行なっています。
例えば、社会保障の充実、施設や道路の整備、教育や科学技術の振興など、その活動は幅広い分野にわたっていますが、これらの財源は税によって賄われています。
「税を考える週間」は、私たちの豊かで健康な暮らしを支えている税の仕組みや意義について考えていただくために、毎年、全国的に税に関する広報活動を実施しています。今年のテーマは、「これからの社会に向かって」です。
今年も11月11日から17日までの一週間を「税を考える週間」として、この期間を中心とした11月中に税の役割や税務行政の様々な取組の紹介を行なうこととしています。
税に関する作品展を開催します。是非、多くの方々にご覧いただき「税」について考えていただきたいと思います。
順号 | 開催期間 | 会場名 | 管轄税務署 |
---|---|---|---|
1 |
11月15日(水曜日) ~27日(月曜日) |
宮崎市立図書館 |
宮崎 |
2 |
11月16日(木曜日) ~30日(木曜日) |
県防災庁舎1階展示スペース |
宮崎 |
3 |
11月10日(金曜日) ~17日(金曜日) |
国富町役場 |
宮崎 |
4 |
11月10日(金曜日) ~17日(金曜日) |
綾町役場 |
宮崎 |
5 |
11月10日(金曜日) ~16日(木曜日) |
イオンモール宮崎 ウエストコート |
宮崎 |
6 |
11月11日(土曜日) ~19日(日曜日) |
イオンモール都城駅前店 2階休憩スペース |
都城 |
7 |
11月11日(土曜日) ~19日(日曜日) |
ウエルネス交流プラザ 1階廊下 |
都城 |
8 |
11月11日(土曜日) ~19日(日曜日) |
日向市立図書館 2階展示コーナー |
延岡 |
9 |
11月11日(土曜日) ~19日(日曜日) |
イオン延岡ショッピングセンター 1階ABCマート前特設会場 |
延岡 |
10 |
11月11日(土曜日) ~17日(金曜日) |
日南市役所日南市保健福祉総合センター1階 |
日南 |
11 |
11月11日(土曜日) ~17日(金曜日) |
串間市役所 |
日南 |
12 |
11月10日(金曜日) ~17日(金曜日) |
えびの市民図書館 |
小林 |
13 |
11月10日(金曜日) ~17日(金曜日) |
高原町役場 1階待合室 |
小林 |
14 |
11月10日(金曜日) ~17日(金曜日) |
TENAMUビル 2階交流スペース |
小林 |
15 |
11月10日(金曜日) ~17日(金曜日) |
高鍋町役場 |
高鍋 |
16 |
11月10日(金曜日) ~17日(金曜日) |
西都市役所 | 高鍋 |
17 |
11月10日(金曜日) ~17日(金曜日) |
川南町役場 | 高鍋 |
18 |
11月10日(金曜日) ~17日(金曜日) |
木城町役場 | 高鍋 |
19 |
11月10日(金曜日) ~17日(金曜日) |
新富町役場 | 高鍋 |
20 |
11月10日(金曜日) ~17日(金曜日) |
都農町役場 | 高鍋 |
21 |
11月10日(金曜日) ~17日(金曜日) |
西米良村役場 | 高鍋 |
宮崎市立赤江東中学校二年久保田月空さん
私には父親がいない。母は障がい等級二級、それに加えシングルマザーである。三人兄弟を一人で育ててくれている母にはとても感謝しているし、尊敬している。
ある時、学校の先生に、「税について作文を書いてみないか。」と言われた。私は勉強してみようと、税のことについて調べてみた。案の定、中学二年生の私にとって、税の仕組みは難しかった。そんな時、母に税金のことを聞いてみることにした。すると、障がい者は車の税金が安くなったり無料になったりする自動車税種別割の減免制度や、ひとり親に対する医療費助成、児童扶養手当という年に四回お金を受け取れる制度など、他にもたくさんの税との関わりがあることを話された。母は、優しい笑みを浮かべながら、「税金があるから家族が生きていけるんだよ。」と話し、さらに一言。
「ありがたい。」
と言った。
母は離婚後、病気を持ちながらも三人の子供を育てなければいけない現実に思い悩んでいたらしい。「どうやって生きていこう。」そんな悩みを抱える母を助けてくれたのが、国民からの税で成り立ってる、たくさんの手当だった。
私は、自分が税に支えられて生きていたにもかかわらず、なぜ今まで税について何も知らなかったのだろう、と思った。私が不自由なく生活を送ることができているのは、多くの人が納めている税金のおかげなのだと、初めて気が付くことができた。
母の話を聞き、詳しく社会保障制度について調べてみると、私たちの生活のほとんどはこの制度によって支えられていることが分かった。そう思うと、税金はとても大切で必要なものであると感じた。
今回税のことについて調べてみて、私は税を納める立場というよりは、今はその税金を使わせてもらっている立場だと気づいた。だから、将来私が社会人になったときは、しっかり税金を納め、今まで支えてもらった分「つぎは私が」誰かの支えになっていきたいと思う。どこからか、
「ありがたい。」
という言葉が溢れ、幸せな生活を送ることができる人が増えるように。
日南市立吾田中学校一年戎浦美幸理さん
今年の三月は私たち兄弟四人全員が卒業の年で、にぎやかだった。しかし、それに合わせるかのように、祖父が人生の卒業を迎えた。
祖父の体調が悪くなったのは二月。入院はせず祖母と叔父が自宅で祖父の看病をしたので、私も祖父に会いに行くことができた。そこで、訪問看護のケアマネージャー、看護師、介護士、在宅医など今まで縁のなかった方々の仕事を見ることになる。自分で動くことのできない祖父の身の回りのお世話を優しい声をかけながらしてくださっていた。家の中にも、今まで見ることもなかった介護用のベットやテーブル、トイレなどもあった。初めて知ることの多い一ケ月だった。
在宅医療とは、通院することが難しい患者を対象に、医師や看護師などが自宅を訪ねて医療を施すことだ。病気になれば、入院でも在宅でもかなりの医療費がかかる。高齢者が負担するのは大変だろう。医療費の自己負担が高額になった場合は、高額医療費という制度があり、これは一定の金額を超えた分が市の税金から払い戻される制度だそうだ。近年の新型コロナウイルスのワクチン接種や治療に税金が使われていることは知っていたが、色々な分野で税金が使われていることを今回の祖父の在宅医療で知り、税の仕組みを少し調べてみた。
税金とは、国や町が使うお金であり、私たちの暮らしを支えるために使われている。特に社会保障にかかるものだ。税金の代表的なのは消費税だが、所得税や住民税、介護保険料という税金等のたくさんの種類があった。しかも、一生懸命働いて得たお金が納められているのだ。
もし、税金がなかったらどうなるだろうか。公共サービスを受けるのに、すべての費用を自分で負担しなければならず、困ることになる。例えば、救急車が有料になったり、医療費が全額負担になったりするかもしれない。みんなが豊かで安心して暮らしていくのに、税金はとても大切なものである。
祖父が亡くなった後、祖母がポツリと
「じいちゃんは最期まで家で過ごせて幸せやった。みんないい人でよかった。」
と言った。病気になって多くのお金がかかったようだが、税金により安心した在宅医療・介護を受けることができたのは、祖父にとっても祖母にとっても本当に有り難いと思う。
年金・医療・介護などの社会保障を手厚くすれば税金や社会保険料の負担は増える。どんな社会にしていきたいか、どのくらいの社会保障を求めるかを私たち国民が考えていかなければならないと思う。
今から私ができること。
祖父の在宅医療を通して学んだことを生かして、身の回りのことに目を向けて、本当に必要なことに税金が使われるように節税に取り組んでいきたい。
誰かのために
宮崎日本大学中学校三年一万田琴子さん
妹は先天性白内障で生まれてきた。生まれつき目の水晶体が白くにごっている病気だ。生後5ヶ月のときに病気が分かった。病院を受診した二週間後に手術を受けることになった。退院するとき、医療費がいくらかかるのだろうと、とても不安だったと母が話してくれた。病院の請求書には、手術や治療に約二百万円がかかったと書かれていたそうだ。しかし、実際に両親が払った入院費は、医療費千円と入院中の食事代の約三万円ほど。残りの百七十万円は税金だ。税金がなかったら、妹の手術費は支払えなかったかもしれないと言っていた。
実は両親は、それまで税金を払っても、役に立つことに使われていると感じられなかったそうだ。私たちが学校に行けたり、道路が整備されたり、安心して生活することに使われていると分かってはいても、税金を身近に感じる機会がなかったと教えてくれた。
しかし妹の手術の請求書を見たときに、たくさんの人達に支えてもらっているのだということを実感し、涙が出てきたと言っていた。
妹はその後も何度か手術を受け、そのたびに税金に助けてもらっている。重度心身障害児で、病院にもたくさん行くし、リハビリなども受けている。そのすべてが税金に支えられている。妹は今9歳で、毎日元気に特別支援学校に通っている。「この日常があるのも、みんなの税金のおかげだよ」と両親は教えてくれた。妹が特別支援学校に通って、先生達から手厚いサポートを受けられているのも、もちろん税金のおかげだ。
最初の手術の後、少しでも恩返しがしたいと、母は市のボランティアサークルに入った。市の広報誌やお知らせを音読してテープに録音し、目に障害がある方達へ届けるボランティアだ。私も母と一緒にボランティア活動をしている。録音したテープを持っていくと「いつもありがとう。とても助かるよ。」と言ってくれる。私や母の小さな活動も、こうして誰かを支えているのだと感じる瞬間だ。
私も大人になったら、きっとたくさんの税金を納めるようになる。税金が教えてくれた支え合いの心をこれからも忘れず、「誰かのために」と思いながら納めていきたいと思う。
当たり前に感謝を
諸塚村立諸塚中学校三年綾こはるさん
「税金がなくなったら」と考えたことはあるだろうか。私が税金に興味を持つようになったきっかけは、一本の動画だった。それは税金がなくなった日本を漫画風に紹介していた動画だった。私はその動画を見て、衝撃を受けた。税金がなくなってしまうと、医療費や教育費が高額になり、すべての人が平等に十分な医療・教育を受けられない。警察は、費用が発生して呼ぼうにも呼べない。道路や橋が壊れていても、修理されない。そんな世界になってしまう。私はこの一本の動画を見て、普段私たちが払っている税金は、こんなにも必要な存在だったということに気がついた。
昨年九月に台風一四号が私の住んでいる村を襲った。今までに体験したこともない、強い雨と強風は、私を不安な気持ちにさせ、眠れない夜を過ごした。台風が残していった爪痕はとても大きなものだった。電気やガスは止まり、生活もままならない。道路や崖が崩れ落ちて、通行することができない道路もあった。特に、大きなお店がない私の村は、道路が十分に通れない状況だと、市街に買い出しに行くことができなくて、困っている人もいた。自分の愛する故郷が、悲惨な光景へと変わっていることにショックを受けた。あちこちで工事が行われ、村は少しずつ復旧していった。まだ少し爪痕は残っているものの、私の村は半年ほどで元の姿へと戻り、道路は綺麗に舗装され、交通可能な状態になった。私の村は「税金」というものがなければ、こんなに早く元通りになることもなかったと思う。この出来事は、私たちの生活は税金によって支えられているのだと、強く実感させてくれた。
十分な医療・教育が受けられる、事件や事故が起きてもすばやく対処してくれる、綺麗に舗装された道路を走れる。私が今まで当たり前だと思っていたものは、すべて「税金」というものが支えてくれていた。私の村が台風の被害から復旧したように、税金は国民の安全な暮らしを守ったり、夢や希望を持たせてくれたりと、いろんな面で私たちを支えてくれている。これからはこのような幸せな生活を送れていることを当たり前だと思わず、日々感謝して過ごしていきたい。
この世界を守るのは
都城泉ヶ丘高等学校二年櫻井雪乃さん
私は山岳部に所属している。高校生になり山岳部に入り知ったことは、山は綺麗だということだ。もちろん私たちが普段見る外からの山もとても美しい。しかし、山の中には違った美しさがある。鳥や虫、土だけでなく、風や日光でさえ、下界では感じることができない、不思議さを秘めているように思う。
山を登るとき、なぜこんなにも美しい自然が保たれているのだろうといつも疑問に思う。そんな時知ったのが森林環境税と森林環境譲与税だ。初めて耳にする名前で、調べてみると、地球温暖化防止や森林環境保全のために、市町村または都道府県が実施する森林の整備等の財源となっていることがわかった。使い道は多岐に渡り、環境のために使われているようだ。
その中に、森林ボランティアの森林づくり活動の支援というものがある。私は以前、家族と共に宮崎県の森のどんぐりの植樹ボランティアに参加した。そのときはまだ幼く、植樹についてよく知らなかったが、今となっては、あんなにも多くの人々が植樹活動に参加し、その活動を人々が納めた税金によって支えられていることがわかり、税金や人々の行動を通して森林と人間社会は繋がっているんだと思った。
このことは、森林環境税だけではない。消費税、所得税、不動産税など様々な種類の税金があることで人間社会の発展が可能になったとも言えると思う。人間は、森林や製品、仕事、土地などから得られるものはとても大きい。人生を豊かなものにしてくれるものもあるだろう。しかし、与えられることはあっても与えることは難しい。そんな中でも私たちに出来ることは、直接日頃の恩を返すことが出来なくとも、税金を納めるという形で、遠くからでもそれを守ることだ。税金がこの仕組みを成立させている。
税金の使い道はたくさんある。社会保障費、医療費、教育費などだ。それらについて詳しく知らなくとも、確実に分かっていることが一つある。それは、私たち国民のために使われているということだ。最近のニュースでもあるように、税金は国政において大切な役割を担っている。様々な意見を持つ人がいても良いと思うが、納めただけ、使われただけではいけないと思う。お金があっても、この世界を変えるのは人々の行動も必要なのだ。
毎年台風の通り道となる宮崎県では森林の保全はとても難しい。しかし、守ろうとする人々とみんなの納める税金があるからこそ、ここまで綺麗を保てていると思う。このように、税金を納め、見返りを待つのではなく、自らの行動と税金を合わせてこの世界を守り、変えていこうという気持ちを、税金を納めてくれる人々やこの仕組みへの感謝の気持ちを持って私たちは生活していくべきだと思う。
国税庁の取組等を紹介するページを「税を考える週間」の実施に合わせて更新しますので、是非ご覧ください。
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