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掲載開始日:2021年7月30日更新日:2025年6月24日

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「東九州の物流拠点」、「九州の扇の要」【細島港】

1.沿革

 

細島港は古くから海上交通の要衝として、また地域開発の中核として重要な役割を果たしてきた。

明治時代には、四国・阪神方面との間に定期航路が開設され、オランダ人技師デレーケの設計による港湾整備と日豊本線細島港線により貨物量は激増した。昭和26年には重要港湾の指定を受け、各国の外航商船が入港している。

また、背後の日向・延岡地区が昭和39年に新産業都市の指定を受け、地域産業を支える流通基盤として発展してきた。近年では相次ぐ外貿コンテナ定期航路の開設、水深13m岸壁や、国際物流ターミナルの供用開始等、東九州地域の物流拠点として機能を拡充させてきた。

しかし、本港は近年の外航商船の大型化に十分対応できない状況であるばかりでなく、顕在化する背後用地不足に適切に対応する必要がある。また、日向灘地震や南海トラフ巨大地震等の大規模地震発生の切迫性が指摘されており、津波対策を含む市民の安全と安心の確保や、背後圏の経済活動を維持するみなとづくりが課題となっていた。

これらの要請に対応するため、平成28年2月に港湾計画を改訂し、「宮崎の物流と産業を支え、安全・安心と潤いで満たされた東九州のみなと細島」を目指すこととしている。

平成22年8月には、「新規の直轄港湾整備事業の着手対象とする港湾(重点港湾)」に選定されるとともに、平成22年度からガントリークレーンの増設やコンテナターミナルの拡張を行なった。また、平成23年度から国と連携して、バルク貨物とコンテナ貨物の分離化を図るため、大型岸壁の新規整備に着手し、平成27年6月供用を開始した。今後、東九州の物流拠点としてさらなる機能の拡充に取り組んでいる。

そのような中、地域住民、港湾関係者、立地企業、行政が一体となって行なっていた様々な取り組みが評価され、「ポート・オブ・ザ・イヤー2015」を受賞した。また、商業港地区における地域住民による地域振興の取り組みが評価され、平成29年7月に「みなとオアシス」に登録された。

現在、令和元年より整備を進めていた工業港16号岸壁(-10m)が令和7年1月に完成し、今後の更なる林産品取扱量の増加が見込まれている。また、令和4年からはRORO貨物の需要増大に対応するため、工業港19号岸壁(-9m)の整備を進めている。

2.細島港の歴史(航空写真)

2017細島港の歴史

3.細島港港湾計画(平成28年2月改訂)

整備方針

  1. 【物流・産業】地域産業の発展を支えていく物流・生産の一大拠点づくり
  2. 【安心・安全】災害に強く、市民の暮らしと企業活動を支える防災拠点づくり
  3. 【交流・環境】豊かな地域資源を生かした県北地域の交流拠点づくり

目標取扱貨物量

外貿 260万トン
内貿 220万トン
合計 480万トン

港湾計画の経緯

  • 昭和30年2月
    • 長期計画策定
  • 昭和47年3月
    • 計画改訂
  • 昭和50年9月
    • 一部変更
    • 木材取扱施設(追加)、航路計画(追加)、船だまり計画(追加)
  • 昭和55年11月
    • 一部変更
    • 公共ふ頭計画(追加)、小型船だまり計画(追加)、臨港交通施設計画(追加)、港湾環境整備施設計画(追加)
  • 昭和62年3月
    • 計画改訂
  • 平成3年2月
    • 軽易な変更
    • 小型船だまり計画(追加)、港湾環境整備施設計画(追加)
  • 平成6年2月
    • 軽易な変更
    • 小型船だまり計画(変更)
  • 平成9年7月
    • 計画改訂
  • 平成16年2月
    • 軽易な変更
    • 公共ふ頭計画(変更・追加)、水域施設計画(追加)、臨港交通施設計画(追加)、土地造成及び土地利用計画(追加)
  • 平成21年11月
    • 軽易な変更
    • 公共ふ頭計画(削除・追加)、水域施設計画(削除・追加)、臨港交通施設計画(削除)、土地造成及び土地利用計画(変更)
  • 平成22年7月
    • 軽易な変更
    • 公共ふ頭計画(削除)、小型船だまり計画(変更)、土地造成及び土地利用計画(変更・削除)、水域施設計画(削除)
  • 平成25年10月
    • 軽易な変更
    • 土地利用計画(変更)
  • 平成28年2月
    • 計画改定
  • 平成29年2月
    • 軽易な変更
    • 土地利用計画(変更)
  • 令和3年3月
    • 一部変更
    • 公共ふ頭計画(追加)、専用ふ頭(削除)、水域施設計画(追加)、小型船だまり計画(追加)、臨港交通施設計画(追加)
  • 令和6年2月
    • 軽易な変更
    • 旅客船ふ頭計画(追加)、水域施設計画(変更・追加)​​​​

4.港勢

品目別取扱貨物シェア(令和5年)

 

貨物シェア

取扱貨物量推移

取扱貨物量推移

5.細島港からの定期航路(令和7年4月現在)

コンテナ韓国航路「細島-釜山」

長錦商運(SINOKOR)・興亜LINE(HEUNGALINE)

  • 開設年月:平成13年6月(平成5年12月)
  • 便数/週:1便
  • 運航スケジュール:細島(金曜日)-釜山-三島川之江-高松-広島-岩国
  • 就航船舶(DW:船が積載することのできる貨物の総重量)
    HAKATAVOYAGER(8,260DW)
  • 積載能力
    698TEU
  • 船舶代理店等:八興運輸(外貿)(電話番号:0982-56-0052)

高麗海運(KMTC)

  • 開設年月:平成25年6月
  • 便数/週:1便
  • 運航スケジュール:細島(木曜日)-釜山-長崎-熊本-八代-薩摩川内
  • 就航船舶(DW:船が積載することのできる貨物の総重量)
    SUNNYSPRUCE(5,845DW)
  • 積載能力
    342TEU
  • 船舶代理店等:日本通運延岡支店(電話番号:0982-56-1612)

コンテナ中国航路「細島-上海」

神原汽船

  • 開設年月:平成25年10月
  • 便数/週:1便
  • 運航スケジュール:細島(木曜日)-大分-上海-寧波-上海-伊万里-福山-水島-広島
  • 就航船舶(DW:船が積載することのできる貨物の総重量)
    REGAININGEARTH(13,715DW)
    INTEGRATIVEEARTH(13,715DW)
    BLOOMINGEARTH(13,715DW)
  • 積載能力
    1,091TEU
    1,091TEU
    1,091TEU
  • 船舶代理店等:八興運輸(外貿)(電話番号:0982-56-0052)

コンテナ神戸航路(フィーダー)「細島-神戸」

OOCL(井本商運)

  • 開設年月:平成19年1月
  • 便数/週:1便
  • 運航スケジュール:神戸(日曜日)-細島-神戸
  • 就航船舶(DW:船が積載することのできる貨物の総重量)
    さがみ(3,850DW)
  • 積載能力
    400TEU
  • 船舶代理店等:センコー日向PDセンター(電話番号:0982-52-3151)

RORO大阪航路「細島-大阪-宮崎」

八興運輸

  • 開設年月:平成13年10月
  • 便数/週:3便
  • 運航スケジュール:細島(火曜日・木曜日・日曜日)-堺泉北-宮崎
    (大阪で大王海運への積替えにより千葉へ接続(平成21年4月から))
  • 就航船舶(GT:船の総重量)
    HAKKOひなた(4,999GT)
  • 積載能力
    13メートルシャーシ70台
    商品車103台
  • 船舶代理店等:八興運輸(電話番号:0982-52-2185)

6.現在の取組み

細島港の現在の取組み

国際物流ターミナル整備事業(16号岸壁)

細島港入出港情報システム

7.出先機関

細島港に関しての不明な点、利用に際してのご相談は北部港湾事務所へお問合せください。

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お問い合わせ

県土整備部港湾課 

〒880-8501 宮崎県宮崎市橘通東2丁目10番1号

ファクス:0985-32-4459

メールアドレス:kowan@pref.miyazaki.lg.jp