トップ > くらし・健康・福祉 > 保健・健康づくり > 感染症対策 > 宮崎県コロナウイルス感染症対策特設サイト > 記者会見・メッセージ > 記者会見 > 【知事会見要旨】都城市の感染警戒区域(オレンジ区域)の指定等について(令和2年12月31日)
掲載開始日:2021年1月1日更新日:2021年1月1日
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昨日、新型コロナに感染し、治療中であったお二人の方がお亡くなりになりました。お二人とも高齢者で基礎疾患のある方であります。お亡くなりになられた方の御冥福をお祈り申し上げるとともに、御遺族の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。
第3波に入ってお亡くなりになられた方は、これで7名になります。重症化リスクが高く、命にも関わりかねない高齢者や基礎疾患のある方への感染を防いでいくため、感染の沈静化に引き続き全力を尽くしていきたいと考えております。
現在の第3波では、第2波を大きく上回る規模で、全国的に感染拡大が継続しています。この時期には、当初季節性インフルエンザとの同時流行が懸念されていましたが、現時点でそうした状況にはないにしても、コロナの感染拡大が続き、全国の新規感染者数は過去最多の水準にあります。
昨日12月30日の本県の感染者数は19名と、第3波において最も多くの感染者が確認された状況であり、最大級の警戒が必要であると認識しております。第2波での感染者数は340人程度でありましたが、現在の第3波では既にそれを上回る感染者数が確認されております。また、第2波では連続して感染者が確認されたのは34日間でありましたが、今回は30日までで既に46日間となっております。さらに、クラスターの発生も第2波のときは3件だったものが、今回は8件となっており、第2波と比べて厳しい状況に直面しております。
12月に入り、宮崎市を感染警戒区域に指定するなどの対策を行い、12月半ばにもクラスターが発生する中で、全体としては横ばいないし微減傾向にありましたが、下旬に再びクラスターが発生するとともに、都城・北諸県圏域で感染者が急増したことを受け、直近で再び増加傾向にあります。なお、全国も感染が急拡大している状況にあり、昨日までの直近1週間で全国の順位を見ると、本県は28位という状況にあります。12月に入り、様々な対策を強化し、何とか沈静化を図りたいと考えていましたが、引き続き厳しい状況にあるということを認識する必要があります。
直近2週間の県内の感染状況の評価ですが、感染者数が減少しきれていないことに加え、特に都城・北諸県圏域での感染者数が急増している状況にあります。全体として感染経路は概ね追跡出来ておりますが、都城・北諸県圏域においては、医療機関の受診ではじめて陽性が判明し、感染経路が追えていない経路不明の例も増えてきており、そこに危機感を持っております。
都城・北諸県圏域の感染状況を見ますと、30日時点の人口10万人あたりの新規感染者数が20.5人となっております。国基準のステージ3の目安である15人を上回るとともに、宮崎市を感染警戒区域に指定した際の宮崎・東諸県圏域の12月2日時点の13.2人をはるかに上回る状況であります。
このような状況を踏まえ、都城・北諸県圏域での感染者の圧倒的な割合を占めている都城市を感染警戒区域(オレンジ区域)に指定することについて、地元都城市と協議の上、本日決定いたしました。これに伴う要請内容は、宮崎市における要請内容と同じであります。要請期間につきましては、周知・準備期間を考慮し、1月4日から1月11日までを目途とし、終期については、宮崎市と同様に11日までの感染状況等を見極めて判断することとしております。なお、要請内容④の高齢者移設・障がい者施設における面会制限につきましては、可能な施設では、明日1日から面会制限のお願いを実施することにしております。
感染警戒区域(オレンジ区域)に指定された宮崎市・都城市においては、イベントにおける会食等の制限、GoToEatでの人数制限(4人単位以下)、高齢者・障がい者施設における面会制限にご協力ください。
この年末年始を穏やかに過ごすために、県民の皆様には改めてマスク着用の徹底や「新しい生活様式」の実践、そして高齢者や基礎疾患がある方とお会いされる場合は、特に感染防止の注意をお願いしたいと考えております。
また、発熱等の症状が出た場合には、新型コロナウイルス感染症受診・相談センターにご連絡ください。さらに、ガイドライン遵守の徹底や、会食時における「みやざきモデル」の実践にご協力ください。
これまでも申し上げてきておりますが、忘年会や新年会をはじめ、会食を行うことを一律にやめていただきたいということではありません。県民の皆様には、こちらのチラシにあるような工夫、特に大人数や長時間という部分を控えていただきながら、安全に会食を楽しんでいただきたいと考えております。この「みやざきモデル」という会食時における注意を、この年末年始の期間も徹底いただきますようお願いします。
県内の感染が必ずしも沈静化していない状況の中で、県民の皆様にも不安が広がっていることは理解できますが、感染された方や医療従事者・その家族、高齢者施設などで働いている方に対する心ない誹謗中傷は厳に慎んでいただきたいと考えております。
また、これまでもご報告しておりますが、濃厚接触者として検査対象になった方の一部において、県のPCR検査にご協力頂けなかった事例が残念ながら見られる状況です。県としてPCR検査を要請しているのは、感染を早期に封じ込めるためであり、そのような状況があることについて大変遺憾に思っております。検査に応じなかった方は、恐らく無症状や軽症で検査する必要はないと考えたり、検査を受けること自体や陽性が判明することで誹謗中傷を受けかねないと心配された結果ではないかと思いますが、まずはご自身の健康のため、そして周囲の方のためという点も踏まえ、是非検査への御協力をお願いします。
そして、この「STOP!コロナ差別」の取組が、検査への協力等を促し、ひいては感染拡大の防止にもつながっていくという点も御理解いただき、県民の皆様の御協力をお願いします。
12月を「感染拡大防止強化月間」に設定しておりましたが、1月もこれを継続して、県民の皆様に注意喚起を行なってまいります。この12月の対策の中で、我々が期待していたほど感染が沈静化に至っていない状況、さらには高齢者への感染やお亡くなりになる方が増えているという厳しい状況を踏まえ、1月も引き続き、感染拡大防止強化月間という形で注意喚起を行なってまいりますので、県民の皆様には御負担をおかけしますが、引き続き感染拡大防止への御協力をお願いします。
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