令和5年度宮崎中小企業大賞表彰式について

宮崎中小企業大賞とは

県内産業の振興や地域経済の活性化に特に寄与している中小企業を表彰し、その優れた取組を広く紹介することにより、中小企業に対する県民の理解を深めるとともに、本県経済全体の活性化を図ることを目的としています。

学識経験者等をメンバーとする選考委員会による選考を経て、10月24日（火曜日）に県庁本館知事会議室において下記3社を表彰しました。

全体集合写真

食肉処理後の牛・豚・鶏の不可食部分を肥料化し販売する事業からスタートし、その後、畜産副生物をの処理加工を始め、平成20年には畜産副生物を活用した加工食品製造に着手し新商品の開発・販売をしている。

栗山ノーサン社長

代表取締役社長栗山　孝男

集合写真

従業員写真

表彰項目「オンリーワンの視点、地方創生・働き方改革の視点」
表彰理由
- 食肉処理後の不可食部分を肥料化し販売する事業からスタートし、精肉にはならない畜産副生物の処理・加工を始め、平成20年には畜産副生物を活用した加工食品製造に着手し、次々と新たな商品を開発・販売しており、これらの取組は、「フードロスの削減」や「廃棄物の削減・リサイクル」などSDGsの達成に大いに寄与している。
- 利益にならない豚肉のモモ肉の活用方法について、試行錯誤を重ね、宮崎県食品開発センターの官能評価技術の活用、パッケージデザイン・PR動画を作成し、「しっとり生ジャーキー」を開発・販売した結果、売上が1.5倍に増加し、全国コンテストにおいても、優秀な成績を収めた。
- 工場移転を機に、地域の若い人材を多く雇用できたことで従業員の平均年齢は30歳代と、活気に満ちあふれた魅力的な職場となっている。また、正社員採用を基本としており、従業員の約9割が正社員となっており、地元雇用に大きく貢献している。

業務用の飲料・食品（主に氷みつや製菓材）、プラスチックボトル、化成品（液体）、及びそれらの周辺商材（機材、資材）を製造し、主に業者向けに卸売・販売している。

ハニー社長

代表取締役社長三棹　健只

集合写真

従業員写真

表彰項目「オンリーワンの視点」
表彰理由
- 業者のニーズを的確に応えるため、2年ごとにフレーバーの見直しを行い。毎年2製品の入れ替えを行うなど、徹底した顧客志向により、「氷みつ」の販売において業界トップシェアを誇っている。
- 1959年に宮崎に進出して以降、顧客の需要に応える形で、製造設備建設やケミカル部門など新たな部門にチャレンジし、業容を拡大してきたこととともに、利潤の確保を重視する経営により、従業員の賃金向上、雇用の安定化に繋がり、地元雇用に大きく貢献してきている。
- 「氷みつ」はコロナ禍で苦戦したものの、アフターコロナで需要の回復と値上げの浸透により、引き続き主力となる見込みである一方、コロナ禍において、自宅で気軽に味変ができる「シーズニングフレーバー」等の新製品の販売拡大を達成するなど経営環境の変化の中で柔軟かつ強靱な経営力を発揮した。今後は、海外向けの商品開発と展示会出品も進めており、「氷みつ」の海外展開に向けた準備を着実に進めている。

産業機械、特殊加工品から消耗品・副資材等の販売を手がける総合商社として創業し、平成20年には県と市の誘致企業として自動車部品製造を主力業務とした宮崎工場の創業を開始。その後は、航空機産業等にも進出し、経営の多角化を図っている。

モリタ会長

代表取締役会長森田　邦宏

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表彰項目「オンリーワンの視点、地方創生・働き方改革の視点」
表彰理由
- 基幹産業である産業機器販売や自動車部品製造のほか、多角経営を進めるべく、航空機部品、食品機械装置製造業等に取り組んでおり、2023年4月から、自動車部品製造業において、県内唯一のダイハツ工業(株)と直接取引をするサプライヤー（Tier1）になるなど、事業拡大を進めている。県内企業からの仕入れ拡大や地元雇用への貢献など、地域経済への貢献は非常に高い。
- 航空機部品分野では、ここ数年で売上高に占めるシェアは約4倍に伸び、更には航空・宇宙・防衛・品質保証認証規格「JISQ9100」を取得するなど前向きで積極的な事業推進は他の企業の模範となる。
- 航空宇宙防衛品質保証認証規格「JISQ9100」を取得したことにより、安全性の高い一定品質の製品・サービスが納期通りに提供できる仕組みが証明され、競合他社との差別化及び新たな市場参入が大いに期待できる。