宮崎県季刊誌創刊夏号Jaja
 【特集】堂々、本格焼酎>>宮崎焼酎の概略蔵元を訪ねて蘊蓄知事、焼酎を語る蔵元セレクション

日向ひょっとこ夏祭り

日向ひょっとこ夏祭り 日向市 7月30日・31日

赤いはっぴに豆絞りの頬かむり、長く垂らしたフンドシ姿のひょっとこが、笛や太鼓にのって面白おかしく踊りながら町を練り歩く、日向の夏のメーンイベント。村の娘おかめと、その婿のヒョウ助、お稲荷様の化身であるキツネの物語を表現したもので、明治時代の初め頃に眼科医・橘公行が伝えたといわれている。以来、豊作祈願、商売繁盛のお祭りとして行われてきたこの祭りの見どころは、なんといっても800人のひょっとこたちのユーモラスな踊り姿。数万人の観客を爆笑の渦に巻き込みながら、夏の暑さを笑い飛ばすエネルギーに引かれて、最近は県内はもとより全国各地から多くの参加者を集めている。

7月39日は市役所前で前夜祭、メーンの踊りパレードは31日夜に市街中心部で開催。ほかにも例年、ダンスコンテストなどの多彩なアトラクションが行われ、祭りの夜を盛り上げている。

日向市観光協会
0982-52-2111

海を渡る祭礼 宮崎市 7月31日・8月1日

青島神社は、古事記に記された海幸彦・山幸彦伝説ゆかりの神社。兄から借りた釣りかぎを失くして海辺で途方に暮れていた彦火火出見尊(山幸彦)が、そこへ現れた海塩筒大神に誘われて海神の宮へ向かい、その姫と結婚をして暮らし始める、というストーリーだ。

「海を渡る祭礼」は、その青島神社の夏祭り。主神である山幸彦が、海神の宮へ向かったという伝説を再現するもので、神輿をのせた御座船を先頭に、大漁旗などで飾り立てた数十隻の氏子船が後に続くさまは、壮観である。古くから神域として人の立ち入りが禁じられてきた青島は、現在でも亜熱帯植物などの自然がそのままに残っている。「海を渡る祭礼」は、伝統を大切にしてきた青島の人々と、神々とのつながりを感じることができるお祭りだ。

宮崎市青島支所
0985-65-1230

岬井岬火まつり 串間市 8月27日・28日

岬井岬火まつり野生馬で知られる都井岬は宮崎県の最南端。豊かな森と草原が広がるこの地に伝わる大蛇退治の物語を再現したのが「都井岬火まつり」だ。昔、人や家畜を襲い、村人を苦しめていた大蛇を、勇敢な若者たちが手に手にたいまつをもって火攻めにした。たいまつを大蛇の口に投げ入れた時、大蛇は口から炎のような血を吹いて息絶えたという。

火まつりは高さ30メートルの柱松を中心に、人々がそれを取り囲むような形で始まる。柱松の最上部には、大蛇の口に見立てたわらが結わえてあり、30人の勢子たちが、それをめがけてたいまつを投げ入れるが、柱松は高く、なかなか命中しない。火花を散らして落下するたいまつ、炎に頬を赤くしてそれを見守る人々。やがて見事に命中すると夜空に炎が高く舞い上がり、歓声とともに何十本もの花火が打ち上げられてフィナーレを迎える。勇壮な中に何か幻想的な雰囲気すら漂う伝統の祭りだ。

串間市観光協会
0987-72-0479

三ヶ所神社例 大祭五ヶ瀬町 9月25日

戦国時代の武者装束の人々が豪快に踊る「荒踊」(国指定無形民俗文化財)で知られる三ヶ所神社の例大祭。今から約400年前の慶長年代に、三ヶ所の坂本城主が、近江坂本で習得して伝えたといわれる荒踊は、まず音頭とりが歌う「御門のてい踊の歌」で始まる。「御門のていを見てやれば、ヤァー」の歌に合わせて、武者たちが武具を手に踊り始めるさまは、戦国時代そのままの凛とした雰囲気だ。

行列は先払い-采配-庭張り-鷹匠-やり-長刀-弓-鉄砲と続き、その装束や武具も見どころ。踊りは「御所殿踊」「乙婿(おとむこ)踊」「孫九郎踊」など12の演目があり、すべて踊り終わるのに5、6時間はかかる。火縄銃をもった鉄砲組が加わり、轟音が境内に響くと、踊りはいっそう勇壮なものになる。荒踊は9月25日に三ヶ所神社で奉納され、翌26日には、中登神社から坂本城跡までを練り歩く。秋の五ヶ瀬町で、戦国時代の雰囲気を感じてみたい。

五ヶ瀬町企画商工課
0982-82-1717

[いらっしゃい]竹本ゆかりさん

人が優しくて自然がいっぱいの恋ケ浦で、家族と一緒にサーフィンを楽しんでいます。

恋ケ浦には、よくいらっしゃいますか?

6年ほど前に来たのが最初で、今では年に4、5回は訪れています。たいてい家族と一緒に来て、近くの民宿を利用しています。木崎浜(宮崎市)あたりにもたまに出かけますよ。

サーフィンを始めたきっかけは?

もともと主人がサーフィンをやっていて、初めは見ているだけでしたが、子どもも少し大きくなったので、自分もやってみようかと一年くらい前から始めました。

恋ケ浦の波は魅力ですか?

やっぱりサイズがあって、いい波が来ますね。水がきれいなところも気に入っています。海だけでなく、緑いっぱいのロケーションも素敵です。主人とは「いつかこの辺りに住めるといいね」と話しています。

宮崎の印象は?

太陽がまぶしくて、開放的な南国のイメージですね。人も優しくて、民宿の女将さんはいつも子どもたちを可愛がってくれます。地元の高校生の子とすれ違ったとき、挨拶をしてくれるところもいいなと思います。食べ物もおいしくて、宮崎に来たときは「チキン南蛮」が欠かせません。焼酎もいいですね。宮崎の焼酎は福岡でも人気ですよ。

最後に一言。

サーフィンのいいところは、波と一体になれたときの爽快感。海に入るだけで元気になります。始めて間もないですが、もっと上達して子どもたちに教えられるようになりたいです。

 

恋ケ浦

恋ケ浦(こいがうら)
日南市内から国道448号線を南に車で30分。都井岬に向かう途中、串間市大納にある恋ケ浦。コンスタントに高い波があり、水の透明度も高い海岸には、全国からサーフィン、ウィンドサーフィン愛好者が多数訪れる。

 

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