掲載開始日:2023年2月9日更新日:2023年2月9日
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県では、昭和58年度から、農畜産物の輸送の円滑化などのため、広域農道「沿海北部地区」の整備を進めてきました。
令和5年2月9日に全線開通し、開通祝賀式・開通パレードを開催しました。
広域農道「沿海北部地区」とは、日向市塩見から延岡市大峡町(おおかいまち)をつなぐ26.8kmの農道で、「日豊グリーンライン」という愛称がつけられています。
県内には8つの広域農道があり、今回「沿海北部地区」が開通したことにより、県内の広域農道が全て開通することになります。
また、「沿海北部地区」には県内の広域農道で唯一の歩道橋があります。
この歩道橋の名前は、伊形小学校の児童が地域に伝わる伝説にちなんで「伊形白鳥歩道橋」と名付けました。
本農道沿線では、トマトやたまねぎなどの野菜、シキミやスイートピーなどの花き、へべすやくりなどの果樹、その他多くの農畜産物が生産されています。
これらの東臼杵地域の特性を活かした多様な農畜産物を運ぶ輸送ルートとしての活用や、地域住民の利便性向上に繋がるものと期待されています。
延岡市立伊形小学校の体育館で行われた開通祝賀式では、伊形小学校の児童が地元に約400年前から伝わる無形民俗文化財「伊形花笠踊り」を披露し、地域をあげて全線開通を盛大に祝いました。
祝賀式では、河野知事などが挨拶をしました。
伊形小学校の6年生が「伊形花笠踊り」を披露。
開通パレードには、地元のゆるキャラである延岡市の「のぼるくん」と「チキなん番長」、日向市の「ひょう助くん」、門川町の「かどっぴー」と「がわっぴー」、美郷町の「みさとちゃん」がお祝いに駆けつけました。
さらに、「みやざき犬」のむぅちゃん、かぁくんも登場し、得意のダンスパフォーマンスを披露し、大いに盛り上げてくれました。
左から、「のぼるくん」、「チキなん番長」、「ひょう助くん」、「かどっぴー」、「がわっぴー」、「みさとちゃん」。
みやざき犬「むぅちゃん」、「かぁくん」がダンスを披露♪
テープカット、くす玉割りをしました。
広域農道「沿海北部地区」が全線開通となり、地域住民の日常生活にも変化があったようです。
ここでは、広域農道の利用者や整備に関わった地域関係者の喜びの声をお伝えします。
畜産農家さんの声
畜産農家にとって、家畜を良好な状態で輸送することはとても重要で、延岡市の牛舎から都農町の牛処理加工施設へ運ぶ際は、家畜へストレスを与えないように運ぶことを意識しています。
広域農道完成前に利用していた道路は、信号停車することが多く、発進時の車の振動が家畜のストレスにならないよう細心の注意をしながら運転していました。
完成した広域農道は信号が少ないことから、スムーズな輸送ができるようになり、家畜にストレスを与える心配も減ったため、広域農道を整備していただき大変感謝しています。
伊形区稲吉区長の声
広域農道の整備にあたっては、地域にとって安全に利用できる生活道路となるよう住民同士でも話し合いを重ね、地域の声も事業に反映していただきました。
今回の全線開通は、私たち伊形区の住民にとっては、長年の悲願が叶った瞬間でもありました。
開通後は、農畜産物等を運ぶトラックや地域住民が利用する姿をよく見かけることから、地域全体の利便性向上にもつながったものと大変うれしく思います。
伊形白鳥歩道橋下で開通を喜ぶ稲吉区長
伊形小学校岩切教頭先生の声
広域農道の出入口付近は、児童たちの通学路になっています。
今回開通した広域農道とあわせて、歩道橋が整備されたことで、児童たちは、今まで以上に安全に通学できるようになりました。
また、歩道橋は中央部にスロープが設けられています。放課後などに自転車で学校に遊びに来る児童の安全もしっかり確保されており、児童や教職員、保護者をはじめ、地域住民の方々も大変喜んでいます。
歩道橋を利用して下校する児童
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