近年宮崎県内で見られるようになった樹木の害虫(キオビエダシャク他)
こんな害虫に注意!!
本来宮崎県にはいなかった害虫による樹木への被害が発生しています。
主な害虫及びその防除対策は以下のとおりです。
害虫名:キオビエダシャク
加害樹種
イヌマキ、ラカンマキ、ナギ等マキ科
生態等
- 成虫は体長2cm、開長6cmほどの蛾(ガ)で濃い青色の中に黄色のオビ状の模様があります。
- 幼虫はオレンジの模様のあるシャクトリムシで、5cmほどに成長します。
- もともとはインドからマレー半島あたりに生息していましたが、平成12年以降、南九州(鹿児島県、宮崎県)で見られるようになりました。
- 宮崎県内で過去(昭和中期)にも発生していますが、平成17年新たに串間市で被害を確認しました。
- 令和6年には日向市などで被害が確認されています。
- 幼虫が葉を食害し、激しい場合は枯死することもあります。
対策
- 薬剤散布(登録農薬:トレボン乳剤、ロックオン)
- 幼虫の捕殺
害虫名:クロマダラソテツシジミ
加害樹種
ソテツ
生態等
- 体長1.5~2cmほどのチョウで、幼虫がソテツの新芽や若葉を食害します。
- 気温30度以上では、2週間ほどで卵から成虫になります。
- もともとは、台湾、フィリピンなどに生息していましたが、最近は、日本各地で確認されています。
対策
- 幼虫の捕殺
- 過度の剪定を避ける。(葉を残す。)
害虫名:ヤシオオオサゾウムシ
加害樹種
フェニックス
生態等
- 成虫は体長3cm前後の甲虫で、幼虫時には、5~6cmまで成長します。
- 熱帯性の種で主にインド、東南アジア、ニューギニアなどに分布しています。もともと日本にはいませんでした。
- 幹の上部や葉っぱの付け根などでふ化した幼虫が内部を食害します。
- 食害されると中心部の葉っぱから枯れはじめ、やがて、葉っぱが力なく垂れ下がり枯死します。
- 被害が進行すると、成長点が葉っぱの付け根の中心部にしかないフェニックスには致命傷となり、ほとんどが枯死します。
対策
- 薬剤散布(登録農薬:スミパインMC、バイオセーフ)
- 樹幹注入(登録農薬:アトラック液剤)
- 注意:県では害虫によるフェニックス被害に対する補助事業などを実施しています。
詳しくは自然環境課(TEL0985-26-7163)までお問い合わせください。
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