宮崎県季刊誌「Jaja」じゃじゃ

 

Jajaバックナンバー

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道行く人への「おせったい」春にぎわいのお大師さん
延岡大師祭

4月第3金・土・日曜 延岡市山下町・今山大師周辺
問い合わせ●延岡市 商業観光課 0982ー34ー7833

延岡大師祭

高さ17メートルと日本一の弘法大師像が鎮座する、延岡市の今山大師寺。ここを中心に行われ、九州三大春祭りの一つともいわれる延岡大師祭は、古くから「おだいっさん」の愛称で親しまれ、県内はもとより、九州、四国各地からも多くの人が訪れる。今山大師寺では3日間にわたり、大法要が行われるほか、弘法大師銅像横に作られる演芸場で舞踊や演芸大会が行われる。

パレード祭り期間中は、各商店街に設けられた接待所で道行く人たちに食べ物や飲み物をふるまう「おせったい」があり、また商店街の協賛行事として手づくりの見立て細工が飾られるなど、街は祭り一色のにぎわいになる。祭りの目玉である、最終日のパレードには大名行列をはじめ、市内外の団体2000名が参加して踊りやパフォーマンスが盛大に披露される。この他、市道の今山神社参道線では豊富な地場産品などを販売する「延岡のぼりざる物産展」も開かれ、にぎわいを添える。

 

都城・北諸を代表するまつり「ジャンカン馬踊り」が有名
早馬まつり

4月29日 北諸県郡三股町・早馬公園
問い合わせ●三股町観光協会(三股町産業振興課内) 0986ー52ー1111

早馬まつり

早馬(はやま)まつりは、都城・北諸地方を代表する祭りのひとつで、100年以上の歴史をもつ。明治3年(1870年)、都城地頭・三島通庸(みしまみちつね)の指導により勝岡郷と梶山郷が合併、三股郷が作られた。この祭りは三島が奨励したこともあり、近隣から観衆が集まる大行事となった。

境内では、美しく盛装した馬が太鼓、三味線のリズムに合わせて躍るジャンカン馬踊りや郷土芸能の棒踊り、奴踊りなどが奉納され、奉納後は町内の各地区に繰り出し、踊りを披露する「庭もどし」が行われる。

 

石垣の村棚田まつり

4月下旬 日之影町戸川「石垣の村」
問い合わせ●日之影町 地域振興課 0982ー87ー3910

神楽の奉納

日之影町戸川地区は、宅地や田畑など村全体が、先人達が築いた見事な石垣で覆われ、「石垣の村」といわれる。この独自の景観が「日本の棚田百選」の認定や「美しい日本のむら景観コンテスト」で受賞したことなどをきっかけに、祭りは始まった。レンゲが咲き誇る田んぼを舞台に、神楽の奉納や棚田コンサートなどが行われる。日之影川沿いを歩く「森林ウォーク」も同時開催。

 

牧水の生まれ故郷に咲く、赤や白、3万本のつつじ
牧水公園つつじまつり

4月下旬 日向市東郷町・牧水公園
問い合わせ●日向市東郷町地域自治センター 地域振興課 0982ー69ー3900

花立公園

歌人・若山牧水の生家近くにある牧水公園に植えられた、約3万本のツツジが見ごろを迎える4月下旬に開催。当日は花の苗の無料配布やガーデニング教室、乗馬体験や特産品販売なども行われ、大勢の人でにぎわう。公園内には若山牧水記念文学館や貸しコテージ、草スキー場といった施設も。

若山牧水記念文学館
若山牧水記念文学館
日向市東郷町坪谷1271牧水公園内
TEL 0982-68-9511
若山牧水公式ホームページ
http://www.bokusui.jp/

酒を愛し、旅を愛した歌人
若山牧水 帰れない故郷を思い、いくつもの旅を重ねながら短い生涯を走り抜けた牧水の心には、懐かしい坪谷の風景や、やさしかった父母への断ちがたい思いがあふれているようだ。

若山牧水明治29年、12歳になった牧水は、生家から約40キロ離れた延岡高等小学校に入学。卒業後、明治32年には新設された旧制延岡中学校第一期生として入学した。後に著した随筆「鮎釣に過ごした夏休み」で牧水はこの頃を回想し、「だからわたしは、小学生の時から(大抵は中学か専門学校になつてであるが)『帰省』の味を味はつた」と記している。

 

宮野浦八十八ヶ所大師祭

旧暦3月21日※毎年4月下旬〜5月上旬 延岡市北浦町・宮野浦地区一帯
問い合わせ●延岡市北浦町総合支所 地域振興課 0982ー45ー4238

宮野浦八十八ヶ所大師祭

漁業のまち・北浦町宮野浦地区で毎年旧暦の3月21日に開かれる。江戸時代後期、この地区では疫病や火災が頻発していた。そこで当時、宮野浦の住人・中野忠五郎の発願により四国霊場八十八ヶ所の勧請(かんじょう)が行われたのが由来と伝えられる。巡礼者は88体の大師像がある約12キロメートルの山道を4〜5時間かけて巡礼する。途中、住民たちがお茶や赤飯をふるまう「お接待」が行われる。

宮崎一村一祭