宮崎県グラフ誌「Jaja」じゃじゃ

 

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宮崎焼酎、その彩り日本一

宮崎焼酎イメージ写真

本格焼酎の生産量国内2位の焼酎王国・宮崎県。焼畑農業や夜神楽など、山の伝統文化を伝える県北部から、霧島盆地一帯に独自の文化圏をもつ県西部、カツオ・マグロ基地としてにぎわう県南部と、それぞれに色あいのはっきりした文化を反映して、その焼酎も日本一といわれる多彩さを誇る。

そば焼酎ブームの先駆けとなった県北部には、そば以外にも米、麦、芋と主要な素材はすべて揃う。大分や熊本と県境を接する土地柄が生んだ多様さなのだろう。県南部から霧島盆地周辺は、芋焼酎が中心となり、その味わいを競っている。

20度の爽やかさとうまさ

宮崎焼酎のもうひとつの特色は、アルコール度数が20度に設定された製品が主流であることだ。

これは戦後、密造酒対策として、酒税の安い20度とすることで価格を下げ、密造のメリットを減らす取り組みから生まれたといわれている。

この20度という度数は、宮崎の気候に合っていたようで、たとえば暑い夏の夜にオン・ザ・ロックにすると、適度に薄まり、爽やかさとうまさがほどよくバランスする。20度焼酎のオン・ザ・ロックを試してみてはいかが。

みやざき犬