宮崎県グラフ誌「Jaja」じゃじゃ

 

Jajaバックナンバー

http://www.pref.miyazaki.lg.jp/

日本最大規模、綾の照葉樹林
2012年、ユネスコエコパークに登録

綾の照葉樹林
綾の照葉樹林/照葉樹は、シイ・カシ類など冬でも落葉しない広葉樹で、光沢があり、深い緑色の葉を持つ。綾町には中核部分約1700ヘクタールの照葉樹林が残っている。

水を清らかに、大地を潤し、すべての生態系の基礎となる照葉樹の森。綾町を中心としたエリアに広がる照葉樹林の面積は約2500ヘクタールで、国内最大規模の大きさを誇る。温暖帯では世界の北限に位置し、これほどまとまった樹林は他にないことから、世界的にみても貴重な存在となっている。

2012年7月、この綾町の照葉樹林を中心とした小林市、西都市、国富町、西米良村の一部計1万4580ヘクタールの地域が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の生物圏保存地域(国内通称ユネスコエコパーク)に登録された。日本では屋久島など4地域が登録されて以来5例目で、今後の森林保護や地域振興に活かされることが期待される。

綾の照葉(てるは)大吊り橋
綾の照葉(てるは)大吊橋/美しい照葉樹林に架かる高さ142mの歩行者専用吊り橋。


日本初の国立公園と霧島ジオパーク
四季の美しさや変化に富んだ景観が魅力の自然公園

霧島ジオパーク
霧島山/霧島山の最高峰である韓国岳からは、霧島山を構成する新燃岳、高千穂峰などの火山や大浪池、不動池などの火口湖が一望できる。

宮崎県と鹿児島県にまたがる霧島山は、標高1700mの韓国岳を最高峰に、北西−南東に長い30km×20kmの範囲に20あまりの火山がそびえ、周辺には大浪池をはじめとする火口湖をたたえている。

豊かな自然に囲まれたこの一帯は、四季折々の美しさや雄大で変化に富んだ景観が魅力で、昭和9年3月に日本で初めて国立公園に指定された。また、平成22年9月には霧島山を中心とした環霧島地域が「自然の多様性とそれを育む火山活動」をテーマに日本ジオパークに認定された。

霧島山のように狭いエリアのなかに20あまりの火山が連なる場所は全国でも稀で、ジオパーク認定を機にさらにその魅力が知れ渡ることだろう。

ジオパークのマーク