宮崎県季刊誌「Jaja」じゃじゃ

Jajaバックナンバー

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「世界のワイン百選」に選ばれた
丘の上のワイナリー
「有限会社都農ワイン」

キャンベル・アーリー・ドライ
きりっとした味わいの新銘柄「キャンベル・アーリー・ドライ」。

イギリスのワイン百科「ワインリポート2004」で、「世界のワイン百選」および「アジアでもっともお買い得なワイン」に選ばれた都農ワイン(対象はキャンベル・アーリー・ロゼ)。地元宮崎では、それ以前から出荷日になるとワイナリーに続く道に、買い求める車の列ができるほどの人気だったが、権威あるワイン百科が認めたことで、世界の舞台に躍り出ることになった。

ワイン百科「ワインリポート2007」
左)世界的に知られる「ワインリポート2007」で、キャンベル・アーリースパークリングが「世界のもっともエキサイティングな100のワイン」に選出。2004年版ではキャンベル・アーリーが選ばれている
右)ワインは約15種類。スパーリングワインやスイートワインなど、新しい銘柄も次々にリリース

温暖な気候の都農は、寒暖の差が少なく、雨が多いことからぶどうの栽培にはあまり向いていないといわれる。そんな土地でできたキャンベル・アーリーやマスカット・ベリーAなど生食用のぶどうを使ったワインが世界の一級品と認められた理由について、技術担当の赤尾誠二さんは、「第一に原料のぶどうの素晴らしさ」と語る。
「都農町は町をあげて家畜から作る有機肥料を土に返す、循環型農業に取り組んでいて、生産者の方の情熱も大変なものがあります。それが、ワインの品質にそのまま現れていると思います。」

カフェ
日向灘を見おろすカフェ。バルコニーからの眺めも素晴らしい。

銘柄はシャルドネなど現在15種類。新商品のキャンベル・アーリー・ドライは、ぜひ味わってみてほしいとのこと。日向灘を見おろす抜群のロケーションは、ワインの買い出しをいっそう楽しくしてくれそうだ。

有限会社都農ワイン

◎有限会社都農ワイン
児湯郡都農町大字川北14609-20
TEL0983-25-5501

寒暖差の激しい気候が育てた
ぶどうを生かす、気鋭のワイナリー。
「五ヶ瀬ワイナリー」

五ヶ瀬ワイン

2005年12月に、初めてのワインが出荷されたばかりの五ヶ瀬ワイナリー。九州のほぼ中央部、阿蘇の外輪山に面したゆるやかな斜面に立つ最新の施設で、シャルドネ、デラウェア、ナイアガラなど町内産のぶどうだけを使ったワイン作りを行っている。南国宮崎とはいえ、日本最南端の天然スキー場もある五ヶ瀬町の年間平均気温は約12度と、宮城県仙台市とほぼ同じ。季節がくっきりと移り変わり、寒暖の差が激しいことが良質のぶどうを育み、それがワインの品質につながっている。

ナイアガラ(白)
キンモクセイの香りがするナイアガラ(白)。
「2007年国産ワインコンクール」で最優秀カテゴリー賞を受賞。

中でもナイアガラは、「2007年国産ワインコンクール」の北米系等品種白部門において、最優秀カテゴリー賞を受賞。創業3年目のワイナリーとして快挙といえる受賞に、その名を広く知られるようになった。併設されたレストランでは、椎茸やヤマメなど地元産の素材を使い、五ヶ瀬ワインとの相性を考えたメニューが好評。正面に広がるパノラマは、阿蘇五岳をはじめ、久重連山、祖母山、雲仙岳まで見渡せる抜群の眺望で、特に夕陽が美しいことでも知られている。休日のドライブスポットとしても人気を集めそうなワイナリーだ。

レストラン
レストランでは地元産のヤマメなどワインとの相性を考えたメニューを提供している。

五ヶ瀬ワイナリー

◎五ヶ瀬ワイナリー
西臼杵郡五ヶ瀬町大字桑野内4847-1
TEL0982-73-5477