宮崎県季刊誌「Jaja」じゃじゃ

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五ヶ瀬ワイナリー●五ヶ瀬町

併設されたレストラン
併設されたレストランではヤマメなど地元産の素材を使った料理を味わえる。

阿蘇の外輪山を望むゆるやかな斜面に立つ気鋭のワイナリー

2005年12月に、初めてのワインが出荷されたばかりの五ヶ瀬ワイナリーは、県内でもっとも新しい醸造所だ。九州のほぼ中央部、阿蘇の外輪山に面したゆるやかな斜面に立つ最新の施設で、シャルドネ、デラウェア、ナイアガラなど町内産のぶどうだけを使ったワイン作りを行っている。

南国宮崎とはいえ、日本最南端の天然スキー場もある五ヶ瀬町の年間平均気温は約12度と、宮城県仙台市とほぼ同じ。季節がくっきりと移り変わり、寒暖の差が激しいことが良質のぶどうを育み、それがワインの品質につながっている。中でもナイアガラは、「2007年国産ワインコンクール」の北米系等品種白部門において、最優秀カテゴリー賞を受賞。創業3年目のワイナリーとして快挙といえる受賞に、その名を広く知られるようになった。

五ヶ瀬ワイナリー
阿蘇に向かうゆるやかな斜面に立つ、五ヶ瀬ワイナリー正面

「受賞は大きな励みになりましたし、私共の白ワインに注目していただけるようになったのは、ありがたいことでした。五ヶ瀬は土壌や気候からいっても、白ワインに適していると思います。その意味で、条件は違いますがドイツに似ているかもしれません。さらに品質を高めて、まずは『白の五ヶ瀬』で勝負したいと思っています」と、製造スタッフの佐伯一朗さん。

製造スタッフの佐伯一朗さん
製造スタッフの佐伯一朗さん。「酸味がしっかり残った、ぶどう本来の味を引き出したい」と語る。

ワイナリーに併設されたレストランでは、椎茸やヤマメなど地元産の素材を使い、五ヶ瀬ワインとの相性を考えたメニューが好評。正面に広がるパノラマは、阿蘇五岳をはじめ、久重連山、祖母山、雲仙岳まで見渡せる抜群の眺望で、特に夕陽が美しいことでも知られている。休日のドライブスポットとしても人気を集めそうなワイナリーだ。

五ヶ瀬ワイナリー
五ヶ瀬ワイナリー
西臼杵郡五ヶ瀬町大字桑野内4847-1
TEL 0982-73-5477