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掲載開始日:2021年11月26日更新日:2024年11月28日

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宮崎県HIV・梅毒防・検査普及キャンペーン事業

宮崎県では、HIV感染者・エイズ患者が毎年報告されています。また、近年は梅毒も急増しています。

自分自身の感染予防のためにも、この機会に性感染症の知識や検査のことを正しく知ってみませんか?

宮崎県内のHIV・梅毒の無料・匿名検査について

保健所での検査(通年)

保健所では、HIV・梅毒の他、性器クラミジア感染症・淋菌感染症等の無料・匿名検査を実施しています。

前日までの電話予約が必要です(氏名等はお聞きしません)。

検査日・受付時間・申込先の詳細は、無料・匿名で受けられるB型・C型肝炎、エイズ、性感染症、HTLV-1の相談及び検査についてをご参照ください。

検査の流れ

検査当日は、問診後、採血を行います。

HIV検査は、採血の約30分後に結果をお伝えします。ただし、スクリーニング検査の結果、確認検査が必要となった場合は、1~2週間後に再度結果をお伝えします。

梅毒等、その他の検査は、1~2週間後に結果をお伝えします。

詳しくは保健所へお問い合わせください。

各保健所とも電話相談は随時(平日8時30分~17時15分)受け付けています。

証明書の発行は行なっておりません。

検査の流れ

医療機関での検査(期間限定)

宮崎県では、保健所以外での検査機会を拡大し、早期発見・早期治療に繋げるため、無症状の方を対象とした梅毒・HIVの無料・匿名検査を期間限定で指定の医療機関でも実施します。

実施期間

  • 第1期:令和6年8月8日(木曜日)から令和6年9月14日(土曜日)
  • 第2期:令和7年1月6日(月曜日)から令和7年2月28日(金曜日)(受付開始:令和6年12月10日より)

実施医療機関

医療機関 所在地(市町村) 電話番号
大渕クリニック 宮崎市 0985-24-3808
きくち皮膚科泌尿器科クリニック 宮崎市 0985-51-1953
下村産婦人科医院 宮崎市 0985-27-0341
大工町すぎえ腎泌尿器科・内科 宮崎市 0985-78-3010
たじり皮膚科医院 宮崎市 0985-84-1110
中山医院 宮崎市 0985-26-3888
はた産婦人科医院 宮崎市 0985-28-3511
ふくだ泌尿器科 宮崎市 0985-32-1233
フタバ皮膚科形成外科医院 宮崎市 0985-53-8877
南宮崎ヤマモト腎泌尿器科 宮崎市 0985-71-2888
ならはら皮膚科医院 都城市 0986-22-1455
清風会クリニック 都城市 0986-25-1177
医療法人社団豊德会丸田病院 都城市 0986-23-7060
井上病院 延岡市 0982-21-5110
髙橋医院 延岡市 0982-45-2320
川南病院 児湯郡川南町 0983-27-4111
国民健康保険西米良診療所 児湯郡西米良村 0983-36-1031
都農町国民健康保険病院 児湯郡都農町 0983-25-1031
外山皮膚科 日南市 0987-23-2377
えびの共立病院 えびの市 0984-37-1313
小林市立須木診療所 小林市 0984-48-2025
  • 詳細な実施日時については12月10日(火曜日)公開予定

検査内容

梅毒とHIVの血液検査

  • セットでの検査になります。

検査費用

無料

検査の流れ

検査を受ける前に

検査の対応日時は医療機関によって異なります。

必ず、事前に医療機関へ連絡し、検査日の予約をお願いします。

予約の際は「無料・匿名検査を希望」とお伝えください。

検査当日

問診と採血を行い、結果告知日の予約をします。

後日

検査結果の告知日は、各医療機関によって異なります。予約の際に各医療機関に御確認ください。

証明書の発行は行なっておりません。

検査の結果、保険診療による治療や検査が必要だと判断された場合は、氏名等をお聞きします。また、治療や検査にかかる費用が発生します。

医療機関検査流れ

検査を受けるタイミングは?

HIV感染初期には、検査では分からない時期があります。

感染の有無をはっきりしたいとき

染した可能性がある機会から3ヶ月以上たってから検査を受けましょう。「陰性」と出た場合は、感染していないと考えられます。

感染のことがどうしても心配になったとき

染が非常に心配な場合は、感染した可能性のある機会から3ヶ月以内であっても、検査・相談を受けることで、ひとつの目安を得ることができます。ただし、「陰性」と出ても、最終的に感染の有無を確認するためには、感染の機会から3ヶ月以上経過してからの再受検が必要となります。検査のタイミング

全国・宮崎県の状況

HIV/エイズ

2022年の全国の新規HIV感染者・エイズ患者報告数は884件で、過去20年間で最も少ない状況ですが、新型コロナウイルス感染症に伴う検査機会の減少等の影響で、検査件数が減少しているため、感染者が十分に把握できていない可能性があります。

宮崎県の2022年の新規HIV感染者・エイズ患者報告数は4件で、毎年報告が続いています。エイズグラフ

梅毒

全国的に梅毒の報告数は急増しており、2023年の報告数は15,078件で過去最多でした。

宮崎県でも、2023年は過去最多の報告数を更新し、今後も感染の拡大が懸念されます。

図1

図2

 

何か症状がある場合は医療機関へ受診しましょう。

症状がなくても、心配なことがあった場合には、検査を受けましょう。

HIV/エイズ・梅毒以外の感染症にも要注意!

性器クラミジア感染症内の保健所で検査できます(尿検査)

  • 日本で最も多い性感染症。
  • 自覚症状がない場合が多く、感染に気づかないことがあります。
  • 男性は尿道がむずかゆくなったり、排尿時の痛み、性器から膿がでることなどがあります。治療せずに悪化すると、精巣上体炎や男性不妊症を起こす場合があります。
  • 女性は症状が出にくいです。おりものの増加や下腹部の痛み、黄色い濃いおりものが出ることもあります。進行すると、卵管炎、腹膜炎、子宮外妊娠、不妊症を起こすことがあります。
  • 男性は泌尿器科、女性は産婦人科で相談できます。
  • 妊娠中に感染していると、出産の時に赤ちゃんに感染し、結膜炎や肺炎を起こすことがあります。

淋菌感染症内の保健所で検査できます(尿検査)

  • 男性は尿道のかゆみや熱っぽさ、性器の強い痛みや膿が出ることがあります。進行すると、尿道狭窄(尿道が狭くなる)、精巣上体炎、不妊症になることがあります。
  • 女性は男性よりも症状に気づきにくく、進行してから気づくこともあります。症状がある場合は、緑黄色の濃いおりものや尿道から膿が出ることがあります。進行すると子宮内膜炎、卵管炎、腹膜炎、子宮外妊娠、不妊症を起こすことがあります。
  • 男性は泌尿器科、女性は産婦人科で相談できます。

性器ヘルペス感染症

  • 性器に水ぶくれやただれができることがあります。激痛のため、排尿困難や歩行困難を生じることがあります。
  • 男性は泌尿器科、女性は産婦人科で相談できます。口の水ぶくれは皮膚科や内科で相談できます。
  • 一度感染するとウイルスが持続感染するため、疲労や体調が悪いとき、妊娠中などは再発しやすいです。
  • 妊娠中に感染していると、出産の時に赤ちゃんに感染し、重症化することがあります。

尖圭コンジローマ

  • ヒトパピローマウイルス(HPV)が原因の、若い女性に多い感染症です。
  • 外陰部から肛門や膣内に小さな尖ったイボができます。時々かゆみやセックスの時に痛みを感じることもありますが、自覚症状がないことが多く、感染に気づかないことがあります。
  • 男性は泌尿器科、女性は産婦人科で相談できます。
  • 妊娠中に感染していると、出産の時に赤ちゃんに感染し、咽頭乳頭腫などを発症することがあります。
  • HPVに感染する前に、HPVワクチンを打つと、このウイルスに感染することを予防することができます。

トリコモナス症

  • 女性に強く症状が出ることが多い感染症です。
  • 男性は症状がないことが多いですが、排尿時の痛みや頻尿が起こることがあります。
  • 女性は強い悪臭がする白色から黄色の泡状のおりものが大量に出たり、陰部のかゆみや痛みなどが出ることがありますが、症状がない場合もあります。
  • 男性は泌尿器科、女性は産婦人科で相談できます。

予防方法

HIVや梅毒は性行為による感染が最も多いです。

コンドームの適正な使用により感染リスクを下げることができます。正しく使用し、予防しましょう。

12月1日は世界エイズデーです

世界エイズデー(WorldAIDSDay:12月1日)は、世界レベルでのエイズまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を図ることを目的として、WHO(世界保健機構)が1988年に定めたもので、毎年12月1日を中心に、世界各国でエイズに関する啓発活動が行われます。

日本においても、この“WorldAIDSDay”に賛同し、その趣旨を踏まえ、12月1日を中心にエイズに関する正しい知識等についての啓発活動を推進し、エイズまん延防止及び患者・感染者に対する差別・偏見の解消等を図ることとしています。

県庁を赤色にライトアップ

HIV感染者やエイズ患者への理解のシンボルであるレッドリボンと同じ赤色にライトアップします。

令和6年度のキャンペーンテーマは

U=Uることから、もう一度。12月1日は世界エイズデー。

治療法の進歩によりHIV陽性者は感染の早期把握、治療の早期開始・継続によりエイズの発症を防ぐことができ、HIVに感染していない人と同等の生活を送ることが期待できるようになりました。

治療を継続して体内のウイルス量が減少すれば、HIVに感染している人から他の人への感染リスクが大きく低下することも確認されています。

治療の進歩でHIV陽性者の生活は大きく変わり、様々な選択肢が用意されるようになりました。

しかし、現状はそうした変化が正確な情報として十分に伝わっているとは言えず、有効な治療法がなく死に至る病であった時代の認識にとどまっている場合が少なくありません。

HIV/エイズのことを自分事として捉え、HIV/エイズに関する検査や治療、支援などの知識を身につけましょう。

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お問い合わせ

福祉保健部薬務感染症対策課

ファクス:0985-26-7336

メールアドレス:yakumukansensho@pref.miyazaki.lg.jp