宮崎県グラフ誌「Jaja」じゃじゃ

 

Jajaバックナンバー

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【サーフィン&ボディボード】

ふるさとの海で学ぶサーフィン授業

●鵜戸中学校(日南市)

鵜戸中学校・サーフィン授業

コバルトブルーから濃紺に変わる水色が美しい日南市宮浦海岸では、毎年夏になると近くにある鵜戸中学校(井上博文校長)の生徒たちがサーフィンを楽しんでいる。全国でも珍しい「サーフィン授業」は、平成19年から始まった。

指導するのは日南市サーフィン連盟のメンバーで、先生たちを対象とした講習も行われ、まさに全校をあげての取り組みだ。
ボードやスーツなどの道具類は学校に備えられており、生徒たちは1年時から3年時までサーフィン授業を続ける。地元でも海であまり遊ばない子供も増えており、ふるさとの海を学ぶいい機会にもなっているようだ。

「宮浦の素晴らしい海を生かそうと、前任の柿木真也校長が取り組まれてきたサーフィン授業ですが、時々、マスコミに取り上げられるようになったことで、生徒たちにもふるさとに自信や誇りが持てるという効果が出てきているようです。動作が機敏で、自主性が高い生徒が多いのも、サーフィン授業の成果かもしれません」(井上博文校長・写真下)。

鵜戸中学校・井上博文校長

プロサーファーの講演や、先生と一緒に一から波乗りを覚えていく体験、インストラクターとのふれあいなど、最近の地域社会で薄れつつある「大人との交流」の多さも、生徒たちの教育に役立っているようだ。

鵜戸中学校授業風景 ふるさとの海の素晴らしさを学ぶサーフィン授業は、生徒と先生のふれあいも深めてきた。美しい海で思う存分、サーフィンを楽しむ生徒たちは、皆いきいきとしている。

宮崎波旅