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掲載開始日:2024年3月11日更新日:2024年3月11日

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令和6年1月11日開催の宮崎県公安委員会会議録

開催日時

令和6年1月11日(木曜)13時00分~13時43分

出席者

公安委員会

江藤利彦委員長、島津久友委員、山下恵子委員

警察本部

警察本部長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

第1.議事の概要

1.報告

(1)令和5年度宮崎県警察サイバーセキュリティ競技会の結果について

生活安全部長から

  • 実施日時・場所、出場所属、成績、競技方法、競技出題数、参加者の感想

について報告があった。

委員が、「参加者の感想に『日頃の事件に直結する内容』とあるとおり、訓練がとても大事であると感じた。出題されたそれぞれの問題に対して、正しい答えは一つなのか伺いたい。」旨質問したところ、生活安全部長から「正解を導き出す手法が複数ある問題もあれば、正解が1つという問題もある。」旨の説明があった。
委員が、「知識と技能の両方が高まるような内容となっているのか伺いたい。」旨質問したところ、生活安全部長から「そのとおりであり、知識だけではなく、パソコン上に用意された様々なツールを使いこなす能力も必要になる。」旨の説明を受けた。委員が、「すばらしい競技会である。スキルを高めることにより、実際の事件が起こったときに対処できると思う。」旨発言した。
委員が、「サイバー検定は個人の能力を測るものであると思うが、サイバー検定と本競技会との関連では、競技会のチーム構成の条件と、出題内容は検定のどのレベルなのかについて伺いたい。」旨質問したところ、生活安全部長から「チーム編成は、取得級に関係なく自由であるが、出題内容については中級以上の能力がないと難しいものになっている。」旨の説明を受けた。委員が、「サイバー検定も上級、中級取得者が増えるよう、引き続き教育していただきたい。」旨発言した。
委員が、「刑事事件や、交通事件等についてもサイバーセキュリティが関係してくるのか伺いたい。」旨質問したところ、生活安全部長から「現在は、あらゆる犯罪にサイバーが関係してきている。」旨の説明を受けた。
委員が、「サイバー犯罪捜査は、警察業務において重要な分野であることがよくわかった。」旨発言した。

(2)令和6年度宮崎県警察嘱託警察犬審査会の実施について

刑事部長から

  • 実施日・場所・審査科目、部外審査員、受審警察犬、令和6年度宮崎県警察嘱託警察犬

について報告があった。
委員が、「警察犬には非常に重要な役割があると感じた。警察犬や指導士の数は、以前と比べて増えているのか伺いたい。」旨質問したところ、刑事部長から「例年と変わらず、ほぼ横ばいである。」旨の説明を受けた。
委員が、「指導士の数よりも受審警察犬の数が多い理由について伺いたい。」旨質問したところ、刑事部長から「1人の指導士が複数の警察犬を担当しているため、警察犬の数の方が多くなっている。」旨の説明を受けた。

(3)「初日の出暴走取締り」の実施結果について

交通部長から

  • 事前対策の徹底、本年度の取締り状況、過去10年の取締り体制・取締り結果など

について報告があった。

委員が、「新年早々の取締りをありがとうございました。10年前と比較すると検挙数が大きく減っているが、これは事前対策の成果が徐々に現れてきているためなのか、それとも新型コロナの影響で暴走行為が減っているためなのか伺いたい。」旨質問したところ、交通部長から「事前対策の成果も大きいと考えているが、社会の質の変化により、暴走行為をする若者の数が減少してきている。また、バイクの販売台数が少なくなってきているという話も販売店等から入ってきている。事前対策は、暴走行為が激しかった頃から徹底しており、暴走行為をする者を把握した上で、各警察署の白バイ隊員や交通機動隊、交通指導課が中心となって対策を取っている。検挙数の減少は、コロナ禍ではコロナが一番の要因と思うが、全体的にいろいろなことが重なった成果と思われる。」旨の説明を受けた。
委員が、「学校等においても、ポストコロナは、時代が変わってしまったという印象があり、今までの延長線上にないようなことが多々ある。暴走行為は少なくなったが、一方、ネット上でのいろいろな被害に遭いやすいなど、様々な社会的要因が変わってきていると思った。」旨発言した。

委員が、「本来であれば、年末や大晦日(おおみそか)にゆっくりできるところ、このように取締りに出ていただき御苦労様です。昔のイメージでは、暴走族に入った若者が、何年かしたら暴走族を卒業し、また新しい世代が入ってくるというものだったと思うが、改造バイクらしい物が走っているのを見ると、乗っている人もバイクも、あまり変わっていないような気がする。暴走行為を行うメンバーは、入れ替わりのないまま、次第に高齢化しているのではないか。」旨質問したところ、交通部長から「暴走行為と見られやすいものには2種類ある。一つは、若いときに暴走族だった人たちが40代・50代になり、『旧車會(きゅうしゃかい)』というグループを構成して、暴走行為はしないものの、保安基準の適合範囲内で改造したバイク等に乗り、ツーリングをするというのがある。もう一つは、集団暴走はしないが、1人か2人くらいで走行して爆音を鳴らすというような単発の騒音運転であり、110番通報があるたびに、暴走行為をするおそれのある者として職務質問等を実施している。そういった人達が、市民の目には暴走族として映っていると思われるが、違法行為を行なっている場合は厳密に取り締まっていく必要がある。」旨の説明を受けた。
委員が、「毎年、年末年始にバイクの爆音を聞いて、嫌な思いをしながら新年を迎えていたが、今年は爆音が聞こえなかった。これまでの話からすると、時代の流れ、高齢化やその他の事情があって、暴走行為をしなくなったという解釈でいいのか伺いたい。」旨質問したところ、交通部長から「全くいなくなったわけではないが、10年、20年前と比べると、相当少なくなっている。しかし、今でも、騒音運転の110番通報は年間を通して来ているので、引き続き課題として対応していく。」旨の説明を受けた。

(4)その他

  1. 警備部長から、当面の警備情勢及び石川県公安委員会からの援助の要求について報告があった。
    委員が、「能登半島への派遣は、雪の中で大変だろうと思う。隊員の方の安全も守りながら、いろいろな支援ができたらいいと思う。」旨発言した。
    委員が、「大変な状況の中、派遣された隊員達も御苦労のことと思う。現地での生活環境を含め、おそらく大変なストレスがかかることと思うので、本県に戻ったときは、十分な休養がとれるようお願いする。無事に帰県することを願う。」旨発言した。
    委員が、「救助活動の途中で地震が発生する可能性もあるので、十分注意しながら活動していただきたい。」旨発言した。
  2. 警務部長から、令和6年春の人事異動日程について報告があった。
  3. 本部長から、「本年もよろしくお願いいたします。本年の公安委員会の初めての意思決定が、援助の要求に基づく応援派遣という非常にイレギュラーな年になった。今後も援助の要求が続くことが予想されるので、休日、夜間の連絡など発生するかもしれないが、よろしくお願いしたい。」旨の発言があった。

第2.決裁

  1. 公安委員会に対する苦情受理について(総務課)

お問い合わせ

宮崎県公安委員会  

〒880-8509 宮崎県宮崎市旭1の8の28