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掲載開始日:2024年1月31日更新日:2024年1月31日

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令和5年12月20日開催の宮崎県公安委員会会議録

開催日時

令和5年12月20日(水曜)14時00分~15時45分

出席者

公安委員会

江藤利彦委員長、島津久友委員、山下恵子委員

警察本部

警察本部長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

第1.議事の概要

1.警察署の活動状況報告

日南警察署長から、警察署の活動状況に関し、

  • 犯罪被害抑止対策、交通事故抑止対策、防災対策

等について報告があった。

委員が、「日南署は、地域と密接に連携がとれているという印象を受けた。日南市、包括支援センター、防犯協会、学校など、警察と一体となってすばらしい取組を行なっている。高齢者対策についても、高齢者宅訪問などを頻繁に実施することで、本当に効果が現れてくると思う。また、日南市と日南署が共同で作成した、子供の声を活用した防災動画を拝見したが、子供が動画に出演することで、保護者も動画に関心を持ち、結果として防災に関する意識が高まってくると思われる。」旨発言した。
委員が、「犯罪抑止対策、交通事故防止対策ともにしっかり対応していただいていると感じた。災害対策では、何か起きてからでは遅いので、地域の関係機関と連携した体制を日頃から作っていただきたい。」旨発言した。
委員が、「高齢者訪問の際は、免許返納に関する話もしているのか伺いたい。」旨質問したところ、日南署長から「免許返納に関する指導も行なっており、これに基づいて返納した高齢者もいる。」旨の説明を受けた。

2.報告

(1)11月定例会の開催結果について

警務部長から

  • 開催日程、質問状況、提出議案等、採決結果

について報告があった。

委員が、「円滑な交通のためには、信号機の整備をはじめ、横断歩道や停止線のかすれなど整備が追いついていないところが散見される。どういう優先順位を付けるかは難しいと思うが、道路交通を安全で円滑に行えるような環境整備に取り組んでいただきたい。」旨発言した。
委員が、「信号機のない横断歩道について、事故が多発するような場所については構造上何か問題があるのか伺いたい。」旨質問したところ、交通部長から「信号機のない横断歩道における歩行者と車の事故は、構造上問題があるというよりも、車の運転者側に『横断歩道で必ず一時停止しなければならない』という意識が決定的に欠けていることが大きな原因と考えている。その上で、通学路において、『横断する歩行者が非常に多く、事故の発生が懸念される場所』や、『過去に人身事故が発生している場所』については、モデル横断歩道に指定し、歩行者の保護活動を推進している。その趣旨は、モデル横断歩道で、車は横断歩道で必ず一時停止しなければならないというルールを徹底し、他の横断歩道にもその効果を波及させることであり、全ての横断歩道について、歩行者の優先を徹底していかなければならないと考えている。委員から御指摘のあった横断歩道のかすれについては、警察署から情報をあげてもらい、修繕を進めていきたい。」旨の発言があった。

(2)令和6年重点対象犯罪防止対策について

生活安全部長から

  • 令和6年の重点対象犯罪防止対策、令和5年地域の治安に関するアンケート調査結果、重点対象犯罪防止対策の主な選定理由

について報告があった。
委員が、「一番弱い立場である子供・女性の安全確保対策をしっかりやっていただきたい。また、特殊詐欺、サイバー犯罪については、手口が進化していると思うので、県民に対する啓発、周知にしっかり取り組んでいただきたい。」旨発言した。
委員が、「治安に関する調査の対象等について伺いたい。」旨質問したところ、生活安全部長から「アンケートは、宮崎、都城、延岡の3つの運転免許センターに協力してもらい、免許の更新者等にアンケート用紙を配布して回答していただいた。また、中・高校生については、県央、県南・県西、県北の各地区から、昨年とは違う学校を選定してアンケートを行なった。」旨の説明を受けた。

(3)令和6年「110番の日」の実施について

生活安全部長から

  • 「110番の日」の趣旨、一日通信指令官の委嘱、各警察署の行事

について報告があった。
委員が、「東京消防庁の119番件数について、不要不急のものが多くて困っているという報道がなされていた。本県の場合、110番件数は増えているのか伺いたい。」旨質問したところ、生活安全部長から「昨年の同時期と比べると、15%くらい増えている。」旨の説明を受けた。
委員が、「コロナ明けで人の動きが増えているということもあるかもしれないが、対応できるリソースは限られているので、適切な利用について啓発をお願いする。」旨発言した。

(4)日向市浜町における強盗致傷事件の検挙について

刑事部長から

  • 検挙月日・場所、検挙課署、被疑者、被害者、事件の概要、適用法条

について報告があった。

(5)宮崎市内の保育園における暴行事件の検挙について

刑事部長から

  • 検挙月日・場所、検挙署、被疑者、被害者、事件の概要、適用法条

について報告があった。
委員が、「してはいけないことを目にしたとき、すぐに報告できるような環境が大事である。こういうことが起こらないよう、しっかり対応していくことが必要である。」旨発言した。
委員が、「やってはいけないことについて、特に教育現場では、管理者が職員に対し指導を徹底していただきたいものである。」旨発言した。

(6)宮崎運転免許センターにおける高齢者講習の開始について

交通部長から

  • 開始日、受講対象者、実施回数及び内容

について報告があった。
委員が、「自動車教習所で実施している高齢者講習と受講料は同じなのか伺いたい。」旨質問したところ、本部長から「講習手数料は条例で規定されており、同額である。」旨の説明を受けた。
委員が、「実車指導に使用する車に、軽自動車も導入したのか伺いたい。」旨質問したところ、交通部長から「オートマチックの軽自動車を導入した。」旨の説明を受けた。

(7)その他

  1. 警備部長から、当面の警備情勢について報告があった。
  2. 委員が、トピックスとして「他県警で、警察署の留置場において男性が死亡し、警察署員が業務上過失致死及び特別公務員暴行陵虐の容疑で書類送検された事案があったが、留置場で体調不良者が出た場合の対応等について伺いたい。」旨質問したところ、警務部長から、医療を必要とする被留置者への対応等について説明があった。
  3. 委員が、トピックスとして「先般、宮崎市内のスーパーの駐車場で交通死亡事故が発生したが、今後の対応等について伺いたい。」旨質問したところ、交通部長から、駐車場事故防止のための取組状況等について説明を受けた。委員が、「今後、サポカーに乗る運転者が増えて、事故が少しでも減るようになるといいと思う。」旨発言した。
  4. 本部長から、「本日は、令和5年最後の公安委員会であった。この1年間御指導いただいたことに対し、県警を代表してお礼を申し上げたい。来年も、県民の安全と安心を守るための警察活動に注力して参りたいと思うので、引き続き御指導のほどをお願いしたい。どうも1年間ありがとうございました。」旨の発言があった。

第2.意見の聴取・聴聞

運転免許課長から、運転免許の行政処分に関し、被処分者の出欠状況、点数制度に基づく基本量定、意見の聴取・聴聞結果等の報告があり、公安委員合意でそれぞれの処分を決定した。

第3.決裁

  1. 総務課
    (1)苦情申出に対する調査結果について
    (2)公安委員会に対する苦情受理について
    (3)緊急の場合における援助の要求に係る意思決定の手続について
  2. 運転免許課
    (1)免許更新を受けようとする者に対する講習の実施に関する規程の一部改正について
    (2)審査請求の受理について
    (3)審査請求の弁明書の作成について

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宮崎県公安委員会  

〒880-8509 宮崎県宮崎市旭1の8の28