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掲載開始日:2023年6月19日更新日:2023年6月19日

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令和5年3月22日開催の宮崎県公安委員会会議録

開催日時

令和5年3月22日(水曜)14時00分~15時20分

出席者

公安委員会

島津久友委員長、江藤利彦委員、山下恵子委員

警察本部

警察本部長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

第1.議事の概要

1.報告

2月定例会の開催結果について

警務部長から

  • 開催日程、質問状況、提出議案等、採決結果

について報告があった。

委員が、「質問に対して丁寧に説明、回答がなされており、御理解いただけたのではないかと思う。」旨発言した。

サイバー犯罪捜査支援室の活動状況について

生活安全部長から

  • サイバー犯罪捜査支援室の目的、令和4年度中の解析支援及び教養、サイバー事案対策eラーニングシステム構築、サイバー犯罪捜査検定取得状況

について報告があった。
委員が、「サイバー犯罪という新たな分野における犯罪被害対策は、時代の流れからしても大変有意義であると考える。具体的には、どのような被害が起きていて、それに対する捜査の成果はどういうものがあるのか伺いたい。」旨質問したところ、生活安全部長から「昨年は、インターネットを使用した詐欺事件の検挙が多く、また、ID・パスワードを盗み出し、他人のサーバーやパソコンにアクセスする不正アクセス罪を検挙している。そのほか、掲示板サイトで悪口を書かれた等のトラブルから、書き込み者を脅迫の文言が書き込まれ、サイトの利用者を捜査して脅迫罪で検挙に至ったものもあった。」旨の説明があった。
委員が、「ランサムウェアとはどのようなものか伺いたい。」旨質問したところ、生活安全部長から「パソコンやサーバーを不正にプログラム感染させてデータを暗号化し、解除できない状態にして、データを元に戻すことと引き換えに金銭を要求する手口のことである。」旨の説明を受けた。
委員が、「犯人からの金銭の要求は、パソコンの画面に出てくるのか伺いたい。」旨質問したところ、生活安全部長から「感染するとパソコンの画面上に金銭を要求する文面が表示され、その画面に指定されたアドレスに連絡をするように書かれていたり、具体的な金銭の支払方法が記載されているケースが多い。これまで警察で認知した事案に関しては、犯人とは接触せず、金銭の要求にも応じないように指導を行なっており、金銭の被害は認知していない。」旨の説明を受けた。
委員が、不正送金等のサイバー犯罪について質問したところ、本部長から、「サイバー犯罪の手口として、SMSを使用して携帯電話に『支払いがされていない』などのメッセージが送られてきたり、実在する販売サイトと非常に似た偽のメールが送られてきて、IDやパスワード、クレジットカードの番号などを入力させて盗みだし、それを得た犯人が不正に買い物をするなどの被害が非常に多い。不正送金は、暗証番号やワンタイムパスワードなど企業側の努力でかなりセキュリティのレベルが上がっている。」旨の説明を受けた。
委員が、「自分で勉強しないと情報というのはつかむことができないので、eラーニングシステムのように、自分で学ぶ環境を整えていただけるのはありがたいと思う。そのことが、資格取得にもつながり、もっと言えば、犯罪防止にもつながるのではないか。」旨発言した。
委員が、「サイエンステクノロジーに関する人材が今後必要となってくるのに全然足りていないと言われている中で、警察がそのような人材を入れようとしてもなかなか難しい。内部で育てるいい仕組みを作っていると思う。」旨発言した。

都城市内のコンビニエンスストアにおける強盗致傷事件の検挙について

刑事部長から

  • 検挙月日、場所、検挙署、被疑者、被害者、逮捕者、事件の概要、適用法条

について報告があった。
委員が、「コンビニエンスストアは、夜間、パトカー等での巡回対象になっているのか伺いたい。」旨質問したところ刑事部長から、「立ち寄り警戒を実施している。」旨の説明があった。

「第20回統一地方選挙違反取締本部」の設置について

刑事部長から

  • 設置月日、設置の目的等、体制、選挙日程、違反警告状況

について報告があった。
委員が、「公正性の確保について、事前運動の段階から取締本部を設置していただいて、よくやってくれていると感じた。議員や首長は、県民、市民の代表として給料をもらって勤めるものであるが、そういう人が悪いことをしてその地位に就くというのは、民主主義社会では許してはいけない行為であり、しっかりした取締りを行なっていただくことが、国づくり、あるいは地方づくりのために必要と考える。」旨発言した。

大麻取締法違反及び麻薬特例法違反事件の検挙について

刑事部長から

  • 検挙月日等、検挙課署、事件の概要、適用法条

について報告があった。

シートベルト着用状況の全国調査結果について

交通部長から

  • 調査機関、調査期間、調査箇所、調査結果、着用推進方策

について報告があった。
委員が、「一般道路での後部座席の着用率が全国で32位というのは、意識が低いのではないかと感じた。今年は死者が8人で、非常に多いと認識していたが、着用率が低いことが死亡事故の多さにつながっているのか伺いたい。」旨質問したところ、交通部長から、「交通死者8人のうち、シートベルトの設備がある車で、ベルトをしていなかった運転者が死亡した事例が2件ある。」旨の説明を受けた。本部長から、「後部座席乗車中にお亡くなりになるのは、フロントガラスに頭をぶつける事例と、車外放出が多い。」旨の説明があった。
委員が、「後部座席のシートベルトが義務化されたのはいつからか伺いたい。」旨質問したところ、交通部長から「平成20年である。」旨の説明を受けた。
委員が、「チャイルドシートは、かなり浸透しており子供をそのまま乗せることはなくなったと思う。」旨発言した。
委員が、「後部座席のシートベルトが義務化されたとき、タクシーでは後部座席ベルトの装着を促されていたが、今はあまり言われなくなった。」旨発言したところ、本部長から、「これを踏まえて、タクシー業界に再度申入れを行う。」旨の説明があった。

その他

本部長から、「本日から新体制での公安委員会であり、このメンバーで引き続き様々な案件について御報告を申し上げ、委員から御意見を賜り、警察の施策等として具体化を図ってまいりたいと思う。来月、G7宮崎農業大臣会合及び統一地方選挙があり、非常に忙しい月を迎えるので、しっかり対応してまいりたいと思う。先週、野村農林水産大臣が宮崎に来られ、会議の会場及び会議後に訪問する宮崎神宮とマンゴー農園、そして宮崎農業高校をそれぞれ見ていただいた。先週、公安委員会の援助の要求について報告申し上げたが、具体的な警備等についても、次回以降御報告させていただきたい。引き続き、新体制で御指導のほどをよろしくお願い申し上げます。」旨の発言があった。

第2.意見の聴取・聴聞

運転免許課長から、運転免許の行政処分に関し、被処分者の出欠状況、点数制度に基づく基本量定、意見の聴取・聴聞結果等の報告があり、公安委員合意でそれぞれの処分を決定した。

第3.決裁

  1. 苦情申出に対する調査結果について(総務課)

お問い合わせ

宮崎県公安委員会  

〒880-8509 宮崎県宮崎市旭1の8の28