トップ > 防災・安全・安心 > 防犯・交通安全 > 公安委員会 > 会議録 > 令和5年 > 令和5年3月30日開催の宮崎県公安委員会会議録

掲載開始日:2023年6月19日更新日:2023年6月19日

ここから本文です。

令和5年3月30日開催の宮崎県公安委員会会議録

開催日時

令和5年3月30日(木曜)14時00分~16時00分

出席者

公安委員会

島津久友委員長、江藤利彦委員、山下恵子委員

警察本部

警察本部長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、刑事部参事官、総務課長

第1.議事の概要

1.議題

広島県公安委員会からの援助の要求について

警備部長から

  • 援助を要求する公安委員会、援助を必要とする理由、援助を必要とする人員及び期間、援助の要求に係る活動地域

について報告があった。

2.報告

令和4年第4四半期における苦情処理について

警務部長から

  • 令和4年第4四半期(10~12月)における苦情処理件数、改善すべきと判断した苦情の概要

について報告があった。
委員が、「交通事故当事者に正確性を欠いた説明をしたことに対する苦情について、その後の捜査はどうなったのか伺いたい。」旨質問したところ、警務部長から「映像を入手した被害者から映像の提供を受け、被疑者の検挙に結びつけた。防犯カメラの管理会社から被害者に対する映像提供の費用請求はされなかった。」旨の説明を受けた。
委員が、「店舗駐車場へのパトカー駐車に関しては、以前も同様のことがあった。警察学校で基本的な姿勢をしっかり教育して送り出すことが必要と思うが、警察学校長に伺いたい。」旨質問したところ、警察学校長から「学校では、警察官は一般の人よりも高い倫理観を持つよう指導方針を定めている。寮生活等を通じて、やってはいけないことについては厳しく指導する。」旨の説明を受けた。また、警務部長から「各警察署においても、例会などで都度教養を行うと共に、地域課長会議を通じて個別指導を行なっている。」旨の説明があった。
委員が、「横断歩道付近の人に気づかず、パトカーを走行させたことに対する苦情は、歩道にいた方からの苦情か伺いたい。」旨質問したところ、警務部長から「車に乗っていた方からの申出である。」旨の説明を受けた。

報道機関が運用するスマートフォンアプリを活用した防犯情報等の発信開始について

警務部長から

  • 運用開始日時、情報発信媒体、「防犯情報」欄掲載情報、「宮崎県警察」欄掲載情報

について報告があった。
委員が、「新たな情報が入ったら通知が来るのか伺いたい。」旨質問したところ、警務部長から「スマートフォンのアプリでプッシュ通知が来る。」旨の説明を受けた。
委員が、「テレビをほとんど見ない世代が増えてきているので、スマートフォンアプリを通じて情報発信するのはいいと思う。」旨発言した。

令和5年「春の地域安全運動」の実施について

生活安全部長から

  • 目的、期間、主催、運動の重点、主な取組

について報告があった。
委員が、「県民が安心して暮らせる地域社会の実現を図っていく中で、非常に大事な取組をしていただいている。登下校時の見守り活動を通じて、登下校時の被害防止に力を入れていただきたい。」旨発言した。
委員が、「年長児だった子どもが一人で歩いて学校に行くようになる時期であり、このような見守り活動を重視していただけると大変ありがたい。また、新入学児は学校が早く終わるので、下校の時間も見ていただけるとありがたいと思いながら聞かせていただいた。教育委員会との連携もしっかりお願いする。」旨発言した。
生活安全部長から「教育委員会から、生活安全少年課に出向してきている職員がいるので、さらに連携を強化していきたい。」旨の発言があった。
委員が、「新しい環境に置かれた子供たちが、慣れない状況で登下校するのは心配な状況であるのでよろしくお願いする。初めてスマートフォンを持つ子供に対して、親がいろいろコントロールするということも最初のうちにやらないとだめだと思うので、教育委員会と連携して推進していただきたい。」旨発言した。

覚醒剤密売事件被疑者に係る余罪の追送致について

刑事部長から

  • 追送致日等、検挙課署、被疑者、事件の概要、適用法条

について報告があった。
委員が、「薬物が蔓延していると感じた。引き続き対策をお願いする。」旨発言した。

令和4年中の交通事故多発交差点について

交通部長から

  • 令和4年中の交通事故多発交差点(ワースト8)、交通事故多発交差点の事故原因と対策

について報告があった。
委員が、「交差点における事故の割合が多いこと、事故の原因が物理的なものではなく、前方不注意や安全不確認など運転手の事情であることがよくわかった。交通指導取締り、啓発活動、道路施設対策により、県民に意識高揚をもたらすいい対策をとっていただいている。最近、他県の話であるが、子供がひき逃げされる事故が多いというニュースを耳にした。宮崎での子供のひき逃げ事故について伺いたい。」旨質問したところ、交通部長から「ひき逃げ事故は発生しているが、子供が重傷を負うなどの社会的反響のある事故については今年は把握していない。例えば、被害者が幼児で供述が得られない場合でも、人と車がぶつかれば必ず何らかの痕跡が残るし、防犯カメラの捜査等により客観的証拠が得られるようになっている。」旨の説明を受けた。
委員が、「交通事故多発交差点について詳しくまとめていただいており、このような資料があると交通事故防止に関する意識が高まると思った。交差点のカラー舗装化で横断歩道ではかなりの確率で車が止まってくれるようになり、効果があると感じた。Z世代は、テレビをほとんど見なくてスマートフォンから情報を得ているので、ツイッターなどのSNSを有効活用していただきたい。」旨発言した。
委員が、「何年か前に、本県で、日本一危険な交差点について報じられていたが、その交差点はどうなったか伺いたい。」旨質問したところ、交通部長から「江平五差路が平成30年に全国ワースト2位となったが、各種対策をとり、以降は交通事故多発交差点には入っていない。」旨の説明を受けた。
委員が、「交差点のカラー舗装などの対策が功を奏していると思うが、今回、事故多発交差点として出た場所についても工夫して対策をお願いしたい。」旨発言した。

G7宮崎農業大臣会合の警備概要について

警備部長から

  • 会合日程、会合会場等、参加国及び期間、本県警察のG7宮崎農業大臣会合に関する警備方針、警備体制、農業大臣会合警備に関する行事等

について報告があった。
委員が、「準備が大変だと思うが、しっかりした警備をお願いする。」「要人警護についてはいろいろと気を遣われると思うが、くれぐれもよろしくお願いしたい。」旨発言した。

G7宮崎農業大臣会合にむけた官民連携テロ対策訓練の実施結果について

警備部長から

  • 実施日、実施場所、参加者、目的、内容、結果

について報告があった。
委員が、「いろいろなことが想定されると思うが、大きな事件に発展しないようよろしくお願いする。」旨発言した。
委員が、「海の上での事案は海上保安庁が対応するのか伺いたい。」旨質問したところ、警備部長から「水際が境界となっているが、場合によっては連携して対応する。」旨の説明を受けた。
委員が、「カーフェリーの中でも陸とみなさないのか伺いたい。」旨質問したところ、警備部長から「接岸している場合は、陸とも接しているため、海上保安庁から連絡を受けて警察が対応することもある。」旨の説明を受けた。
委員が、「農業大臣会合の動線以外でも、いろいろなことが起こる。イギリスでサミットが開催されたとき、開催地以外のロンドンでテロが発生した。必ずしも開催地でテロが起こるわけではないという事例を念頭に置いていただければと思う。」旨発言したところ、本部長から「イギリスの例は、グレンイーグルスサミット開催中にロンドンでテロが起こったため、当時の首相がサミット開催地からロンドンに戻られ、会議の円滑な進行がテロによって妨げられた。必ずしも開催地だけでテロが起こるわけではなく、広島の会合開催中に宮崎でもテロが起こるかもしれないという意識を持たないといけない。」旨の説明を受けた。

初任科入校式の実施について

警察学校長から

  • 実施日時・場所、入校生、参列者、式次第、服装、その他

について報告があった。
委員が、「入校前の事前説明会で入校生の不安を取り除いていただいた。入校生の方々は、3年間コロナ禍で、これまでクラスマッチや修学旅行などの集団で行う行事を全く経験していないと思われ、社会生活という点ではとても苦労すると思う。その思いをくんで、これまでの入校生とは違うということを理解していただき、励ましながらの指導をお願いしたい。」旨発言したところ、警察学校長から「初任科生のスマートフォンの取扱いについて、規則を緩和するなどの対応を行なったところである。」旨の説明を受けた。
本部長から、「集団生活に全く慣れていない入校生は、誰にも相談できないような感じになると、すごく追い込まれてしまうのではないかということで、スマートフォンのルールを改めた。」旨の説明があった。
委員が、「昨年までは、スマートフォンをずっと保管していたのか伺いたい。」旨質問したところ、警察学校長から「入校生から、連絡を取りたい等の申出があれば使用させていた。」旨の説明を受けた。
委員が、「入校生全員がそろって卒業できるよう、しっかり鍛えていただきたい。SNSに画像をアップされることが心配である。」旨発言したところ、警察学校長から「SNSの発信については、これまでも文書にして厳格に規制しており、今後も同様である。」旨の説明を受けた。

その他

  1. 委員が、「7月の法改正で電動キックボードに乗る人が増えると思うが、朝の自転車通学ラッシュ時についての対策を伺いたい。」旨質問したところ、交通部長から、「若年層対策としては、教育委員会への働きかけ、公立と私立の学校長会での説明など学校関係者への働きかけを行なっている。また、電動キックボードに関する交通ルールの周知が重要であることから、販売業者及びナンバープレートを交付する自治体と連携し、交通ルールの周知について協力依頼を行うと共に、各種交通安全講習や公式ツイッター、SNSなどを活用した情報発信、マスコミの広報媒体を活用した広報啓発活動を行なっていく。電動キックボードの交通違反については、交通反則通告制度が適用されるが、運転免許は不要であるため、点数制度は適用されない。」旨の説明を受けた。委員が、「どのような人が電動キックボードに乗ろうとしているのか伺いたい。」旨質問したところ、交通部長から「日向市駅前で、観光客向けに電動キックボードのレンタルを行なっている。」旨の説明を受けた。委員が、「交通ルールを理解しないと乗れないというところでは、販売業者にご協力いただくしかないと思うので、連携をよろしくお願いする。」旨発言した。本部長から、「東京では、電動キックボードのレンタルがあり、ビジネス客等のニーズがあり、都内で活用されている。」旨の発言があり、委員が「また事故が増えるのではないかという感じを受けるので、県民の教育と交通指導取締りをしっかりお願いする。」旨発言した。
  2. 本部長から、「3月25日、東九州自動車道が清武南から日南の北郷まで延伸され、日南地域の医療物流等に好材料となるものと思う。警察事情に与える影響としては、日南署への利便性が高まるので、宮崎市内等から日南への通勤がしやすくなるという観点では、人事上の変化なども出てくる。介護などのワークライフバランスを考えても、非常に好材料の道路開通である。国道220号線が災害で使用できなくなるときの代替ルートとしても非常に効果があり、南海トラフなどの地震が発生したときにすぐ避難できるということにもなり、警察事象としても非常に有用である。」旨の発言があった。

第2.意見の聴取・聴聞

運転免許課長から、運転免許の行政処分に関し、被処分者の出欠状況、点数制度に基づく基本量定、意見の聴取・聴聞結果等の報告があり、公安委員合意でそれぞれの処分を決定した。

第3.交通規制の意思決定

交通規制課長から、一般交通規制(新規、変更、解除)について公安委員会意思決定伺いがあり、公安委員合意でそれぞれ意思決定がなされた。

第4.決裁

  1. 宮崎県公安委員会における個人情報の管理に関する規程の改正について(総務課)
  2. 争訟事件に伴う訴訟代理人の委任手続きについて(監察課)
  3. 争訟事件に伴う指定代理人の委任手続きについて(監察課)

お問い合わせ

宮崎県公安委員会  

〒880-8509 宮崎県宮崎市旭1の8の28